【2020年最新版】バンコクからチェンマイへ電車旅。情緒満点の寝台列車でタイを縦断しましょう!

サワディーカー!バンコク在住の愛優です。
みなさんは長距離移動をするときにどのような交通手段を選びますか?飛行機、電車、バス…。様々な移動手段がありますが、その中でも旅らしさを最も味わえるのは電車ではないでしょうか。ローカルな雰囲気や移り変わる車窓からの風景、そういった異国情緒が味わえるのは電車旅の醍醐味ではないでしょうか。
今回はバンコクからチェンマイまでを夜行電車で旅してきたのでその時の様子をご紹介していきます。

 

 

タイの鉄道事情

タイにも日本のように国鉄があり、バンコクを中心に東西南北様々な場所へ列車で移動することができます。夜行列車は1等寝台、2等寝台、座席と3種類あります。電車には旧型と新型と2種類あり、新型の列車にはWi-Fiや充電できる場所もついているそうです。今回私が乗ったのは旧型の列車の2等寝台。エアコン付きの列車で、トイレもちゃんとついていました。ベットにはシーツ、枕、掛布団が準備されていました。お値段は2等寝台のベットの上段、エアコン付きの車両で片道691バーツ(約2,400円)ほどとかなりお得でした。

今回乗った便はバンコクからチェンマイまでは約14時間。半日以上の長旅でした。チェンマイからの帰りは夜行バスで帰ってきたのですが、夜行バスは10時間。高速列車じゃなかったこともあり、バスよりも電車の方が時間がかかることもあるようです。

 

ローカルさを味わえる電車旅

電車旅の醍醐味はなんといってもそのローカル感。もちろん外国人も乗っているのですが、私が利用したときは利用している人の大半がタイ人でした。駅に着くたびに、飲み物やご飯、お菓子等を販売する人が乗り込んできて賑わっていてとても面白かったです。

 

私が乗車した便はお昼過ぎにバンコクのフアランポーン駅を出発して朝の4時半ごろにチェンマイに到着する便だったのですが、乗車してすぐはボックス席のようになっていた寝台車は、18時頃になるとスタッフがだんだんとベットの準備をしてくれます。
ベットが準備されていくと普通の電車だった車内は一転寝台車へと姿を変えます。それぞれの席で盛り上がっていた乗客も徐々に自分のベットへと移動して休む準備を始めます。

車内はずっと明かりがついているものの、各ベットにはカーテンがついているので直接視界に明かりが入ってくることはなく、ゆっくりと休めました。途中大きく揺れる場所もあったので、乗り物酔いしやすい人は酔い止めを飲んでおくことをおすすめします。

寝台列車は下の段がおすすめ!

今回私が予約したのは空席の都合で2段ベットの上だったのですが、おすすめは圧倒的に下の段!
というのも、上の段は窓がなくカーテンを閉めてしまうと少し閉鎖的な印象を受けました。また、ベットの幅も横になると体の幅よりも少し広い程度の上段に比べ、下段は上段よりも少しゆっくりとした幅がありました。列車の揺れも上段よりは下段の方が少なくすむことを考えても、下段の方が快適に過ごせそうでした。

ちなみに揺れが大きく、少し幅の狭い上段だと揺れた拍子に下に落ちてしまうのでは…。と心配される方がいらっしゃるかもしれませんが、そこは心配無用です。上段には、落下防止のひもがしっかりとついているので、体が落ちることはまずありません。しかし、スマホや貴重品の入ったカバンなどは揺れの衝撃で落ちてしまうことがあるので、スマホは枕元のネットに入れたり、カバンは体と壁の間に置いたりと工夫が必要です。

 

寝台列車に乗る時の注意事項

思っていたよりも快適に過ごすことができた寝台列車ですが、乗車の際に気を付けたい点がいくつかありました。1つ目は車内の冷房温度です。車内はかなり冷房が効いておりベットについている布団は、毛布や布団というよりはタオルに近い薄さでした。上着を着たり長ズボンを履いたり、荷物に余裕があればブランケットを持って行ったりといったりしっかり準備をしておきましょう。

2つ目はトイレ事情です。先ほどもお話ししたように列車にはトイレがついています。しかしトイレにはトイレットペーパーがありません。ポケットティッシュやトイレットペーパー等は準備しておくことをおすすめします。

 

 

今回はタイの寝台列車についてご紹介してきました。初めて寝台列車に乗ったのですが、ゆっくりとチェンマイまで行く道のりはローカル感満載の旅らしさを味わえる道のりでした。
旅慣れていない方や、衛生面が気になる方は旧型車両はちょっとハードルが高いかもしれませんが、新型車両は設備もきれいなようなので、新型車両が使われている便を狙って予約してみてくださいね。