【スリ・ぼったくりだらけ!?】ベトナム・ホーチミンの治安のリアルな現状を解説します。

ベトナム国内最多の観光者数を誇るホーチミンには、2018年に750万人もの外国人観光客が訪れました。これに比例して、観光客をターゲットにしたスリ・ぼったくりなどのトラブルも多様化しています。渡航の際はホーチミンの治安を把握し、安全対策をしっかりと行いましょう。

今回はホーチミンの治安のリアルな現状をお届けするとともに、よくあるトラブル事例や具体的な安全対策の方法まで詳しくお伝えします。ホーチミン観光の前にぜひチェックしてください。

ベトナム ホーチミンの治安について

ホーチミンの中心地は、女性が夜に一人歩きしていても基本的に問題のない治安状況です。夜10時過ぎまで営業する店も多いため、街中は比較的明るく人通りもあります。

外務省の海外安全ホームページでも、ベトナムに関する危険情報は掲載されていません。ただし、安全情報の履歴にはスリ・ぼったくりなどの注意報が度々掲載されており、軽犯罪のトラブルには注意が必要です。

外務省:危険・スポット・広域情報(ベトナム)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_015.html#ad-image-0

治安が悪い!?ホーチミンの危険エリア

次に、ホーチミンで一般的に治安が悪いと言われているエリアを紹介します。

ホーチミン1区(レタントン通り、ブイビエン通り)

男性向けのカラオケやマッサージ店が集うレタントン通り、クラブやバーが集まるブイビエン通りは、スリ・詐欺・博打・売春・ハニートラップが多発しています。お客のフリをした男性が実はグルだったり、酔った隙に囲まれてカバンを奪われたりと、治安が悪く油断できません。

仮に素敵な出会いがあったとしても、その場限りの関係に留めるのが得策です。なお、男女で歩いていると怪しい客引きには一切話しかけられませんので、ペアでの行動をおすすめします。

また、ブイビエン付近の9月23日公園はスリが多発している他、チャン・フン・ダオ通り以北のサイゴン川沿いエリアはバイクによるひったくりが多発している本当に危険なエリアです。夜間の通行は絶対に避けるようにしましょう。

ホーチミン4区・8区・中華街(チョロン)

ベトナム人でも住むことを躊躇する4区・8区は、再開発が進んでいるエリアはあるものの、ローカルな街並みやスラム街も残っています。また、中華街(チョロン)は夜間のスリ・ひったくりが特に多いエリアです。夜間は徒歩・バイクでの移動を控え、タクシーを利用しましょう。

これらの他にも、夜間の公園や人通りの少ない通りでは、複数人での強盗やバイクによるひったくり、痴漢などの被害に遭う可能性があります。夜間はなるべく出歩かないようにしましょう。

ホーチミンの治安状況① スリ・ひったくり

スリ・ひったくりはホーチミンの至るところで発生します。混雑する市場から路地裏まで、例外はありません。特にスマホでの写真撮影中は要注意。後ろから来たバイクがあっという間にスマホも荷物も奪っていきます。

歩くときはなるべく道路から離れて荷物を反対側に持ち、写真を撮る際は壁を背にして立ち止まってからにしましょう。GoogleMapを見たり、電話・メールをするなどのながら歩きは大変危険です。

ホーチミンの治安状況② タクシーのぼったくり

ホーチミンで比較的安全とされるビナサン(VINASUN)タクシーですが、そっくりな偽タクシーが空港やホテル、ベンタイン市場で待ち伏せしています。頼んでもいないのに大声で勧誘されたり、腕を捕まれたりしたらダッシュで逃げましょう。99%ぼったくりに遭います。

空港出口や一部の高級ホテル・ショッピングモールにはタクシースタンドがあり、制服を着たビナサンのスタッフが誘導しています。彼らに配車をお願いするのが安心です。

なお、時間に余裕がありコスパを重視する方は、バスの利用もおすすめです。数十円で乗車できる上、ぼったくりにはまず遭いません。車内も意外にきれいで快適です。タンソンニャット空港から中心地へも、10.000ドン(約50円)程度で移動できますよ。

ホーチミンの治安状況③ バイク・シクロのぼったくり

セオムと呼ばれる個人のバイクタクシーや人力車(シクロ)は、一度交渉を始めてしまうと、断ってもしつこく追いかけてくる事があります。慣れない方の利用はおすすめしません。

どうしてもバイクで移動したいときは、配車アプリ「Grab」の利用を検討しましょう。乗車前に運賃を確定できるため、ぼったくりに遭う確率も減ると思います。

配車アプリ「Grab」

アップルストア
https://apps.apple.com/SG/app/id647268330?mt=8

グーグルプレイ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.grabtaxi.passenger

ホーチミンの治安状況④ レストラン・屋台・市場のぼったくり

レストランで観光客用の高いメニューを持ってきたり、屋台や市場で桁数を誤魔化してぼったくりをする事例もあります。前もって口コミで価格帯を調べたり、ローカル客が購入する様子を観察して、安全なお店かどうか確認しましょう。

特に屋台は、1品の会計が100.000ドン(約500円)をオーバーしたら警戒すべきです。ローカルの人々が気軽に買える価格ではありません。

その他:キャッシングやクレジットカード払いによるトラブル

ホーチミンにあるATMやクレジットカードの決済端末は、すべてが正常に作動するとは限りません。カードが吸い込まれて出てこない、お札切れで現金が出てこない(しかし引き落としはされている)といったトラブルが後を絶ちません。

キャッシングは高級ショッピングモールに設置されたATMを使用し、クレジットカードでの支払いは高級ホテルやレストランでの使用に留めるのが安全です。

もしもホーチミンで被害に遭ったら…

最後に、万が一ホーチミンでトラブルに遭ったときの対処法を確認しましょう。

周りに知らせる、助けを求める

ホーチミンの人々は親切で人懐っこく、陽気なおじさんや世話焼きな奥さん、英語ができる若者達がすぐに手助けをしてくれます。何かあってもトラブル相手とは無理に交渉せず、付近の人達に知らせましょう。助っ人を集めたり、言葉が分かる人を連れてきてくれます。何事も地元の人に頼るのが一番です。

ホーチミンの警察署に届け出る

スリや置き引きなどの被害に際して、保険申請用に警察署の証明が必要になることもあります。その際は必ず、ベトナム人通訳や高級ホテルのスタッフを介して行いましょう。

警察署は英語が通じない上に、外国人はまともに取り合ってくれず、証明書の発行に何日もかかることがあります。なお、取られたお金や荷物が戻ってくることは少なく、解決は期待できません。

在ホーチミン日本国総領事館に行く

パスポート紛失などのトラブルが起きたら、在ホーチミン日本国総領事館に行きましょう。3区のディエンビエンフー(Điện Biên Phủ)通り沿いにあり、ドンコイ通りからタクシーで10分です。

パスポートの再発行や紛失時の帰国に際しては、規定サイズの証明写真、身元確認書なども必要になるため、万が一に備えて用意しておくと安心です。

在ホーチミン日本国領事館:一般旅券の紛失・盗難・焼失、帰国のための渡航書
https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/ryouji/ippan_ryouken_no_tetsuduki_ichiran.html

なお、怪我や病気、感染症の発症に際しては、旅行会社や保険会社に相談し、日本語が通じる・日本人常駐の病院を紹介してもらいましょう。もちろん、私達にもお気軽にご相談ください。日本人スタッフが常駐しています。

TNKトラベルホーチミン支店紹介ページ
https://www.tnkjapan.com/shopinfo#Q1

以上、スリ・ぼったくりを始めとするホーチミンのリアルな治安情報をお届けしました。事前に傾向を知り対策を打つことで、ほとんどのトラブルは回避できます。安全かつ楽しいホーチミン観光のためにも、抜かりなく準備して渡航しましょう。
[jvs_footer]