シェムリアップ(カンボジア)の国民性 - カンボジア・シェムリアップ情報 -

カンボジア

「まるで昔の日本のよう・・・」
シェムリアップを訪れた日本人観光客からよく聞く言葉です。確かに日本の昭和時代のような雰囲気や、古い考え方や物の捉え方など似ているような気もします。
これからどんどん成長していくであろうカンボジア、その国民性を覗いてみましょう!

性格・気質について

「カンボジア人は温和」と一般的によく言われています。実際、街でカンボジア人を観察してみるとわかるのですが、大抵の人が他人に対して笑顔で接しています。
シャイでもあるのですが、愛想が良く、目が合えば笑顔で挨拶や声をかけてくれたりします。
一方、プライドが高いという気質も持っています。人前で注意される、もしくは恥をかかされるなど、侮辱行為を嫌います。そのため、わからないことであっても「わかっている」や「知っている」などと言いますが、大抵の場合わかってないことの方がほとんどです。
プライドが高いために「わからない」と言えず、見栄を張ってしまうのです。これは、カンボジアでも学歴や所得などで相手を判断している部分があるためでしょう。

家族・家庭について

カンボジア人は、家族や仲間をすごく大切にしています。“お金が有る無しに関わらず、助け合うのが当たり前”という精神で、外国人の私たちに対しても仲良くなると“家族”として扱ってくれ、いつでも助けてくれます。
多くの家庭がおじいちゃんやおばあちゃん、そして親戚までも一緒に住む大家族です。それぞれが役割分担をし、助け合っている姿は、やはり日本の昭和時代のようでもあります。
また、家庭内では女性が強く、一家の大黒柱もしくは権限を持っています。特に家族で経営しているビジネスを見ると、女性は家事だけではなく、そのビジネスの経営や営業までもこなし、一日中働き続けています。一方男性は、昼寝・昼酒、またはローカルのカフェでテレビのスポーツ中継を観ていたり、ゲームや賭け事をしていたりなど、怠けている人が目立ちます。
もちろん、カンボジア人男性みんながそうというわけではないですよ!
それから、老若男女問わず世話好きであり、特に子供に対しては知人・他人関係なくみんなで面倒を見るのが普通です。

仕事面について

カンボジア人は内気でシャイ、そして主張が少ないということもあり、交渉が苦手です。「値段はあなたが決めていいよ」と言うトゥクトゥクドライバーもいるほどです・・・。マーケットで買い物をするとわかるのですが、最初は高額を提示しておきながら、交渉するとあっという間に半額以下の値段になります。
慎重であるというか、優柔不断であると言うべきか、根が真面目なのでしょう。
また、日本のような仕事の文化や環境、仕事に対する考え方とは違うため、バリバリ働くというスタイルではありません。仕事中の飲食や私語も多く、日本人からすると仕事に集中しておらず、責任感も低いように見えます。
これはカンボジア人が怠け者というよりは、文化的な背景により、仕事に対する理解が乏しいためと思われます。

ファッションについて

ビジネスで急成長している首都プノンペンは、おしゃれなカフェやレストラン、大きなショッピングモールもでき、若者はますますファッションに気を使うようになりました。一方シェムリアップは、おしゃれなショップも増えてきてはいますが、タイのマーケットで仕入れきている安い洋服がほとんどです。
最近はFacebookなどのSNSで気軽にショッピングができるため、実店舗に行くことのできない地方の若者はこれらを利用しています。
カンボジアでは韓流ドラマやK-POPが流行っており、韓流スターを真似したファッションが人気です。スリムなパンツや短い丈のワンピース、美しいストレートの黒髪を派手にカラーリングし、もちろんヘアメイクも抜かりなく韓流スタイルです。韓国で“美白”が人気のように、カンボジアの女性も美白への努力は惜しみません。
日焼けをしたくないため、日中どんなに暑くても長袖を着ています。
街中いたるところにヘアサロンがあり、気軽にシャンプーをしにきている人や夕方になると夜のお出かけのために髪の毛をセットしてもらう人など様々な人を見かけます。
結婚式やパーティなど参加する場合もヘアサロンでメイクアップをしてもらうのですが、メイクアップ後は別人のように大変身します。顔から下の肌の色と全く合っていない、色白に見せるための厚塗り化粧に真っ赤な口紅、アイシャドーとアイライナーもたっぷりと・・・。
このパーティ用のメイクアップが、なぜ韓流スタイルではないのかは謎です。

恋愛について

男女問わず、とにかく色白であることが重要です。特に女性は、色白であるというだけで“美人”だと判断されます。また、日本でいう“大和撫子”のような、一歩下がって男性を立てる女性が好まれます。
日本でも大胆に人前でイチャイチャする人はあまりいませんが、カンボジアの場合は“お付き合い”までにも時間を要し、恋愛に対しては慎重な人が多いようです。
複数の人とお付き合いをして、結婚したいと思える人を探すということはなく、付き合うのであれば結婚前提「恋愛=結婚」という人が少なくありません。手を繋ぐことでさえ戸惑うというカンボジア人、でも街中では至るところでカップルを見かけます。
バイクの二人乗りで抱きついていたり、シェムリアップ川沿いのベンチでは寄り添っていたり、膝枕で愛を囁いたりしています。
昔は親が決めた相手とお見合いをして結婚するというのがしきたりだったそうですが、現在は自由な恋愛結婚が増えました。また、カンボジアの結婚平均年齢は低く、シェムリアップでは特に女性は30歳を過ぎると結婚は難しいと言われています。