PHO Cuon31（フォークオン31） - ハノイオススメのお店

フォークオン、フォーチエンというベトナム料理をご存知でしょうか？

「フォー」はベトナム料理を代表する米粉を使ったスープ麺ですが、フォークオン、そしてフォーチエンはそのフォーの麺をアレンジして作られたベトナム料理です。 クオンというのはベトナム語で「巻く」、チエンというのは「揚げる」という意味なので、名前からどんな料理か少し想像がつきますね。

手作りのフォークオンを味わうことができる

ご紹介するのはフォークオン、フォーチエンのお店が軒を連ねるグーサー村の「Phở Cuộn 31」というお店です。 チュックバック湖に浮かぶ小さな島をグーサー村といいますが、現在ハノイには村という行政区分はありません。
かつて鋳造の地として栄えたグーサー村には、フォークオンを看板に掲げたお店が沢山あります。 どのお店でも手作りのフォークオンを味わうことができるので、味比べをしてみても楽しいかもしれません。

ローカルレストランが苦手な方でも入りやすいお店です

「Phở Cuộn 31」は店内にクーラーがあるので夏場でも涼しく、2階席は広くきれいなのでローカルレストランが苦手な方でも入りやすいお店です。 お昼時に訪れるとかなり混んでいますが、座れなかったことはありません。メニューは英語表記があるのでベトナム語が分からなくても安心です。

店員さんにはベトナム語しか出来ない方もいますが、メニューを指差せば伝わるので心配ありません。 ウェイターは若いお兄ちゃんが多く、皆フレンドリーで笑顔の対応が気持ちのよいお店です。

こちらがフォークオンです

スープのフォーはきしめんのような平たい麺状になっていますが、フォークオンはフォーの生地をライスペーパーのようにして使います。 ライスペーパー状のフォーの生地に葉野菜をメインとしたハーブとお肉を巻き、甘酸っぱいヌックマムのタレにつけて頂きます。 お店1階の一角では、実際に巻いている様子を見ることもできます。

フォークオンは、ライスペーパーで巻かれた生春巻きとは違い、フォーの生地を使っているのでもちもちとした食感が特徴でとても美味しいです。 ハーブにはパクチーも入っていて風味豊かですが、もちろんパクチーが苦手な方は注文するときに一言加えると除いてくれます。 ヌックマムのタレは、ライムを絞ったり唐辛子を加えたり、自分好みにカスタマイズしてください。 私はライムを絞り、少しだけ唐辛子を入れてピリっとさせるのがお気に入り。サラダ感覚であっさりしているので、いくらでも食べられます。

続いてこちらがフォーチエンです。 同じフォーを使っていても、スープのフォー、フォークオンのフォーと全く異なる見た目ですね。 フォーチエンのフォーは、四角く切られた状態のものを油で揚げ、その上にたっぷりのあんかけ野菜とお肉がトッピングされています。 揚げたフォーはふわっとしていて厚みがあるので、一見揚げ豆腐のようにも見えます。

しかし実際に食べてみると、カリッとした外皮とお餅ではないかと思うほどもちもちのフォーの食感が絶妙で、一度食べたらやみつきになること間違いなしです。 イメージは揚げ出し餅に近いお料理ではないかと思います。 揚げたフォーだけでは少し味け無いですが、上に乗ったあんかけ肉野菜が揚げたフォーに絡み合って相性抜群です。 あんかけは優しい中華風の味付けで日本人の口に合います。

これだけボリュームがあって、フォークオンは一皿55,000ドン（約280円）、フォーチエンは一皿70,000ドン（約350円）というローカル価格です。 一人で二皿を食べるのは難しいと思うので、ぜひ2〜3人でシェアして召し上がってください。 ベトナム料理を代表するフォーのアレンジローカルフード、フォークオンとフォーチエン、一度食べたらハマること間違いなしです。ぜひお試しください。