陸のハロン湾の景観、ホアルー・タムコック  - ハノイ観光スポット

ホアルー・タムコック

ディン・ティエン・ホアン祠

ハノイに来ると2つの絶景を楽しむことが出来ます。
まずひとつは世界遺産でもあるハロン湾である。このハロン湾は世界中から年間約200万人が訪れるという大人気の観光名所であり、ツアーの料金も各社が競い合う程人気のツアーになっています。
そんなハロン湾の景色に負けていないのが「陸のハロン湾」とも呼ばれているホアルー・タムコックです。古都ホアルーの見学とタムコック川の川下りという行程になっているツアーもハロン湾と人気を二分するほどの魅力さを兼ね備えています。古都ホアルーと言えば986年の建都から1010年にタンロン(現在のハノイ)に遷都されるまで丁(ティン)朝の都が置かれていた場所で、ベトナムの歴史を知るにおいては欠かせない場所になっているのです。中でも有名なのが17世紀の再建された重要文化財の、ディン・ティエン・ホアン祠とレ・ダイ・ハン祠です。こちらの2つの祠の中にはディン・ティエン・ホアンとレ・ダイ・ハンの像が建てられている。
このそれぞれの像は日本の仏像を見る時の精巧さに対する驚きとは違い、「おぉ」と思わず声に出てしまうような壮観さを兼ね備えているので、日本人がこの像を見た時には感じるものが多いのではないでしょうか。古都ホアルーの中心地はディン・ティエン・ホアン達の祠があるあたりだと考えられていて、皇帝や皇族たちが住んでいた宮殿もこのあたりだと考えられています。
その宮殿を囲んでいたと言われている城壁や門が現存しているのも古都ホアルーの魅力であり、2つの祠と共にベトナムの歴史を大いに感じさせてくれる観光名所です。全体をを見て回るにはそれほど時間はかからずに2つの祠や城壁等を見ることが出来ます。

ホアルー・タムコック 水牛

タムコック川

古都ホアルーでベトナムの歴史に触れた後は、タムコック川の川下りで静観な風景を見ながら癒やしの時をご堪能下さい。なぜ観光客の多くがタムコックにて川下りをするのかという理由はタムコックの景色を見たいからなのです。
「陸のハロン湾」と称されているのがタムコック川の景色であり、ハロン湾と人気を二分する要因になっているものです。石灰岩が削れて山のように見えてしまう景色で構成されている景色はまさに圧巻の一言に限り、一度見てしまうと頭から離れることはないでしょう。それほどの強いイメージを、ボートのこぐ音以外は何も聞こえないという環境から与えるというのは本物だということでしょう。
日本人には「水墨画の様な景色」と表現するのが見てない人に説明する時に適切な表現かも知れません。特にあまり天気が良くない時のタムコック川ほどその表現を如実に現している景色は他にはないでしょう。
約2時間の川下りの最中には鍾乳石の垂れ下がる真っ暗な洞窟を3箇所通り抜けます。手を伸ばせば鍾乳石に触れるぐらい狭い洞窟の中を抜ける時には一瞬の間少年少女の時のようなワクワク、ドキドキ感を思い出させてくれます。

「2時間も乗っていたら飽きるんじゃない?」いいえ。飽きません。なぜなら往路では見えてなかった部分が復路では見えるからです。見えてなかった部分というのは、ボートが進んでいる中で全てを見ることは出来ないからです。そしてそれほど単調な景色が続くわけではないので2時間ではむしろ足りないくらいです。是非のんびりとした空間で川下りを楽しみながら風光明媚な景色をご堪能下さい。

タムコック川 ボート

ちなみにタムコックの川下りの名物として漕手さんが足で漕ぐというのがあります。ものすごく器用でこちらの足漕ぎもも生で見て欲しい内の一つです。
ホアルー・タムコックの魅力はまだまだこんなものではありません。このホアルーとタムコックは特に生で見て欲しい観光名所であり、ハノイに来た際には漏れ無く行って欲しい場所です。
歴史と景色の場所ホアルー・タムコックへ。