ベトナムで服のオーダーメイドを作ってみませんか?ベトナム人は手が器用です。そのスキルを求め様々なアパレル企業が工場を持っている国でもあります。お土産にも最適!


オーダーメイドの印象は、「オリジナルにできるのは魅力だけれど、値段が高そう」ということではないでしょうか。自分好みのデザインや自分に合った丈などで惹かれる反面、金額的になかなか手を出しにくいにという方は多いと思います。オーダーメイドに興味はあるけれど、価格で二の足を踏んでしまう人必見!なんと、ベトナムでは既製品ほどの値段でオーダーメイドを楽しめるんです!

今回は、ベトナムでオーダーメイドを楽しむための情報をご紹介します。

なぜベトナム?


ベトナムでは、今では街中を歩いてもあまり見られませんが、人々は古くからアオザイという民族衣装を着てきました。特に女性物のアオザイは体にぴったりフィットした形状をしています。そのためベトナムでは、服は一人一人に合ったオーダーメイドで仕立てるという文化が根付いています。

また、ベトナム人は手先が器用な人が多く、こういった側面からもオーダーメイドが広く普及していった理由が伺えます。

現在も、ベトナムに住む人々は普段から服を買うときはオーダーメイドが主流です。近年は、その技術の高さと価格の手頃さで、外国人旅行客などにも注目されています。服の形状によって大きく異なりますが、ワンピースなら40ドル~、男性物のシャツなら30ドル~が相場です。

また、海外企業もベトナムに注目しています。縫製分野では、ベトナムは中国に次ぐ生産を誇っています。その生産量は繊維・縫製輸出で見ると世界第5位、2018年の輸出額にして362億USドルです。外国のアパレル企業も多数参入していて、工場は台湾、韓国の会社が特に多く、日系企業も進出しています。現地で購入する有名ブランドの服のタグに「made in Vietnam」と表記されているため、ベトナムに工場を持ち生産していることも推測できます。ベトナムのアパレル産業の成長は人件費の安さだけでなく、職人たちの確かな縫製技術、投資家たちが資金を投じやすい環境、豊富な若い労働力という要素が支えています。

オーダーメイドにトライ!


実際に現地でオーダーメイドを注文する時の手順をご紹介します。最短1日で出来る場合もありますが、所要日数は平均2、3日~です。自分へのちょっと贅沢なお土産にいかがですか?

①デザイン決め

 

まずは作ってもらう服のデザインを考えます。お店にあるサンプルから選んでもよし、ネットで見つけた服を参考に作ってもらうもよし、自由に決めましょう。元々持っている服を持参してコピーを作ってもらうことも出来ます。いずれの場合も、細部を自分好みにアレンジしてもらうことが可能です。

ここで注意したいことは、作る服の情報が多いほどそのデザインどおりに仕上げやすいことです。つまり、雑誌の切り抜きなど、一枚の写真から作るなどの場合、写っていない部分は作る側の想像に任せることになります。

こうしたことからも、デザインを考える際は、店員さんとしっかりデザインの相談をしましょう。ボタンの位置、裏地の有無、袖の形状など、こだわりたいポイントはしっかり伝えてください。このデザインを決める工程でしっかり相談することが完成度にも繋がってきます。

②生地選び

 

デザインが決まったら、次は生地を選びましょう。お店にも様々な生地が置いてありますが、市場で買ってきて持ち込んでも、日本で事前に買っておいたものを使っても大丈夫です。生地選びの工程は、しばしば①のデザイン決めの工程と順番が逆である場合があります。たかが生地と侮ると、出来上がった服が形は完璧なのに思っていたものよりチープに見える…といったトラブルにも繋がりかねません。生地選びは慎重に。

③採寸

 

腕や胴回りなど、作製に必要な丈を測ります。丁寧に測るため5分ほどかかります。この工程はサイズに関わるので、慎重に行わないと後々特にトラブルに発展しやすいです。

④支払い

基本的には前払い、もしくは内金を支払うという形のお店が多いです。何着かまとめて注文すると、より値引き交渉に応じてもらいやすくなります。

 

⑤試着、直し

完成品は試着し、直すところがないかを確認しましょう。ベトナムのオーダーメイドは、何度も直して完成度を高めていくという方式です。まず、デザインや縫製に問題がないかをしっかり確認します。デザインが問題ない場合も、出来上がってきたものは必ず試着しましょう。

もし注文した見た目と違う部分があり、気になる場合は、

1.注文したデザイン通りに直すことが可能かどうかを聞く
2.どれぐらいの時間で直すことが可能か聞く
3.直す、もしくは妥協する

といった手順が必要になります。また、サイズに関しては、きつい場合は最悪作り直すこともあるので、日程と相談しましょう。

⑥完成

直しが必要ないと判断したら完成です。

オーダーメイドの注意点

①刺繍やスパンコールをサービスで勝手につけられてしまうことがあるので、必要なければ、デザインを決めているときにいらないと伝えておきましょう。

②シルクを選ぶ際は、シルク100%を勧められることが多いですが、洗濯が難しいのでポリエステル混が無難です。

③ベトナムではアオザイを筆頭にぴったりした服が好まれる傾向があります。
採寸時には作りたい服の形状にもよりますが、「ゆったりでお願いします」と伝えるようにしましょう。

④ベトナムのファスナーが質があまりよくないので、ファスナーは日本で調達しましょう。

⑤また、時間には余裕を持つようにしましょう。
ベトナム人はよく言えばおおらか、悪く言えば大雑把です。時間にルーズなことが多いので、旅行など時間が限られている場合はなおさらベトナムに到着してすぐ注文しに行くのがベターです。受け取りの時間にも間に合わないことがあるので、受け取りの時間を予定より早めに頼んでおくようにしましょう。飛行機の時間の都合もあり、間に合わなければ受け取れないと言って急かすという手段もあります。

おすすめのお店をご紹介!

 

出来るだけ細かいこだわりも伝えられるように、できれば日本語が通じるお店だと安心ですよね。そこで、意思疎通も楽々な、日本語にも対応できるおすすめのお店をご紹介します!

・「Usagi(うさぎ)」

日本語での接客が可能なお店といえばまずはここ。ここではワンピースやシャツといったオーソドックスな形状のほかに、本格的なスーツや冬物のコートまで良心的な価格で仕立ててもらえます。

営業時間9:00~19:30

・「Diva Silk(ディバ シルク)」

ベトナムの相場と比べるとお高い価格設定のこちらのお店は、日本語対応はもちろんですが、なにより腕が確かなお店です。店名にも入っているようにシルクの扱いにも長けています。安さよりも、より質を重視して仕上げたい場合はこちら。

営業時間8:00~22:00

おわりに

日本ではハードルの高いオーダーメイドですが、ベトナムではリーズナブルで手軽に仕立てられます。
この機会に、ぜひ一度ベトナムでオーダーメイドを仕立ててみてください。
既製品では味わえないデザインとサイズのフィット感に、きっと満足できることでしょう。
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