アンコール遺跡郡最古の遺跡「ロリュオス遺跡群」ヒンドゥー教のレリーフも多く見られる謎多き最古の遺跡を訪ねます。

最初にロリュオス遺跡群とは

ロリュオス遺跡群」はクメール王朝最古の遺跡群として知られています。クメール王朝は9世紀から15世紀にかけて栄えた王朝で、その繁栄を象徴する「アンコールワット」はあまりに有名ですが、初代国王が開いた最初の都城は約15㎞南東のロリュオス川流域に位置していました。

かつてこの地は「ハリハラーラヤ」と呼ばれアンコールワット周辺に都が移る前の首都として栄えていました。ちなみにハリハラというのはヴィシュヌとシヴァの合体神という意味です。この記事では、ロリュオス遺跡群の中でも有名な3寺院についての説明とその見どころを紹介していきたいと思います。

①プリア・コー寺院

クメール国王は12世紀になるまでヒンドゥー教を信仰していましたので、ロリュオス遺跡群に残る遺跡はそのすべてがヒンドゥー教寺院です。このプリア・コーもヒンドゥー教シヴァ派の特徴を持っています。プリア・コーを建てたのは、第三代国王のインドラヴァルマン1世です。

最初に自身の名を冠した「インドラタータカ」というバライ(貯水池)を築き、続く879年にアンコール朝の創始者ジャヤーヴァルマン2世とその祖先を祀るためにプリア・コーを建設しました。基壇の上には6基の祠堂が並んでいます。

前列の3台の中央伽藍にジャヤーヴァルマン2世を、その両側の塔にはジャヤーヴァルマン2世の先祖を祀っています。後列の3台はそれぞれの王妃を祀るために建てられたものです。アンコール朝で先祖を供養するために造られた最古の寺院で、その後の王たちもこのような慣習を踏襲して寺院を建設しました。

ちなみにプリア・コーとは「聖なる牛」という意味であり、その名の通りそれぞれの祠堂の前には聖牛「ナンディー」の石像が置かれています。

プリア・コー寺院の見どころ

プリア・コーにはヒンドゥー教の神々をモチーフにしたレリーフが数多く見られます。例えば、祠堂の前に鎮座する「ナンディー」の石像はヒンドゥー教シヴァ神の乗り物としての役割を果たす聖牛を表しています。祠堂も見どころで6基の祠堂のうち最も背の高い前方中央の祠堂は初代国王ジャヤーヴァルマン2世のためのもので、初代国王がシヴァ神と合体した「パラメシュヴァラ」を祀っています。

その左の祠堂にはジャヤーヴァルマン2世の父親を神格化した「プリティヴィンドレシュヴァラ」、右手前の祠堂にはジャヤーヴァルマン2世の母方の祖父を神格化した「ルドレシュヴァラ」を祀っており、背後にはそれぞれの妻を祀る祠堂が建てられています。

特に前方左右の祠堂は彫刻の状態が良く、まぐさ石(祠堂入口上部の水平部材)のレリーフが必見です。建物の入り口を守る神獣であるカーラに乗った神々や、三つ首のナーガに乗った戦士の躍動感溢れる姿などが見どころです。

②バコン寺院

プリア・コーの南側には「バコン」と呼ばれる寺院の伽藍が広がっています。こちらもインドラヴァルマン1世によって881年に建てられました。その範囲は東西900m南北700mと、ロリュオス遺跡群では最大規模の寺院です。5層の基壇からなるピラミッド状の建物で、このような建築様式のものとしてはカンボジアで最初に造られたものだということで、のちのアンコールワットの原型になったとも言われています。

最上層にある中央塔は12世紀中ごろにスールヤヴァルマン2世が建てなおしたものです。バコン寺院のようなピラミッド型の寺院は「山岳型寺院」と呼ばれ、ヒンドゥー教の宗教観において宇宙の中心に聳えるという須弥山(しゅみせん)を表現しています。

その構造や建築技法はインドネシアで8世紀から9世紀にかけて築かれた仏教寺院「ボロブドゥール」によく似ています。クメール王朝の前身である真臘(チャンラ)はボロブドゥールを築いたシャイレーンドラ朝の属国となっていました。クメール王朝はその支配から独立して建国した王朝ですので、ジャワ島から建築技術が伝播したのもうなずけるところです。

バコン寺院の見どころ

バコン寺院は、アンコール遺跡の中でも古い時代のものでありながら、壮大なスケールを感じさせます。ピラミッド型寺院の各層には構造物が少なく、基壇の重々しい感じに比して中央祠堂が小さく目立つところも、より壮大に感じさせます。参道脇にある蛇神ナーガ像も原初的な荒々しさがあり、魅力になっています。また中央祠堂からの展望が素晴らしく夕日がきれいに見えるスポットとして人気を集めています。

③ロレイ寺院

ロレイはプリア・コーやバコンを建設したインドラヴァルマン1世とその后を祀るために、息子であるヤショーヴァルマン1世が893年に創建した寺院です。この寺院はインドラヴァルマン1世が造った大きな貯水池(インドラタータカ)の中央島に築かれました。

現在、水は枯れていますが、東西3.8㎞、南北800mという巨大な貯水池です。インドラヴァルマン1世は灌漑事業に熱心で農業の生産力を向上させ、王朝の基盤を作った偉大な王だったようです。巨大な基壇の上に祠堂が田の字状に配置されておりそれぞれ手前の祠堂にはヤショーヴァルマン1世の父と祖父が、その背後の祠堂には母と祖母が祀られています。

四基のうち正面から見て左側の二基は大きく崩壊していますが、右側の二基は保たれており、ドヴァラパーラ(金剛力士)デバター(女神)などの彫刻も良好に保たれています。

ロレイ寺院の見どころ

特に見てほしいのは四基の中心に位置する十字型の樋(とい)です。その中心にはシヴァ神の象徴である男根を模したシンボル「リンガ」が据えられており、このリンガに水を注ぐことで四方の樋を通して貯水池へと流れ込む仕組みがかつてあったそうです。この仕組みは豊富な水を願う儀式で使われるとともに、クメール王朝の農業を支える治水技術を誇示していたのです。今はその機能を果たしていませんが、クメール王朝の時代に思いを馳せることのできるおすすめスポットです。

ロリュオス遺跡群観光情報

ロリュオス遺跡群はシェムリアップ市内から東へ約13㎞あたりのところにあります。トゥクトゥクをチャーターしていくのがいいでしょう。

● トゥクトゥクチャーターの相場は往復で約15$です。
● 時間は片道30分くらいかかります。
● ロリュオス遺跡群に入場するためにはアンコールチケットが必要になります。
(アンコールワットと同じチケットです)
● 入場料として一日有効入場券の値段が37$かかります。
● チケットの購入はアンコール・チケットセンター1か所となり、ロリュオス遺跡群では購入することはできませんので忘れずに購入しておきましょう。

日本語ガイドが専門的な知識でロリュオス遺跡をご案内します。ツアーのご予約はこちらから。

最後にロリュオス遺跡群の魅力

クメール王朝最初の都城ハリハラーラヤに残る「ロリュオス遺跡群」。いずれも後のクメール寺院に大きな影響を与えた、アンコール遺跡群のルーツともいえる存在です。アンコールの遺跡群を巡る前に、ぜひともその基盤となった「ロリュオス遺跡群」を訪ねてみてください。クメール建築がどのように発展していったのかに注目してみるのも楽しいですよ!


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