【東南アジア最大】ギネス記録もあるニンビン省の超巨大寺院「バイディン寺」の歴史と見所スポットを徹底解説いたします。

はじめに世界遺産チャンアンは、同じく世界遺産のハロン湾を超すともいわれる新しい観光地。ハロン湾よりも身近に自然と奇岩を見られるところが人気です。

そんなチャンアンと同じ「ニンビン省」にある、とある超巨大寺院は「陸のハロン湾」ともよばれています。「陸のハロン湾」とは、どんな寺院なのか。今回は、チャンアンのライバル的存在(?)ハロン湾に例えられる寺院をご紹介します!

1:「陸のハロン湾」とよばれる寺院とは?

「陸のハロン湾」ともよばれる寺院は、ベトナムの首都ハノイから車で2時間ほどのニンビン省とよばれるところにあります。ニンビン省の世界遺産といえば「チャンアン」!

2014年に世界遺産登録されたチャンアンの横にひっそりと、いえ、どっしりと構えている寺院の名前は「バイディン寺」。総敷地面積700ヘクタール! 東京ドーム約149個分にもおよぶ超広大な敷地に乱立した寺院は、日本で見れば「ひとつだけ」でも世界遺産感満載。

そんなに豪華で重厚な寺院がいくつもいくつも建っている様子は、巨大な奇岩がいくつも並ぶハロン湾に似ている……とか!ベトナムの人の信仰深さ・仏教への関心の強さがうかがえるバイディン寺は、東南アジア最大の超巨大寺院です!

2:「バイディン寺」は、2010年に建った?

 

陸のハロン湾とも呼ばれる東南アジア最大の超巨大寺院は、世界中から注目を集めています。ということは昔々から建っている歴史ある寺院!かというと、実は建てられた時期自体は新しいのです

バイディン寺が建てられたのは2010年のこと。2010年当時には開眼式がとりおこなわれ、世界中から僧侶が集まりました。もちろん、日本からも参加されましたよ!2010年というわずか10年弱前に建ったバイディン寺ですが、総本山は別にあります。

超巨大寺院バイディン寺の総本山はバイディン寺の山の上にあるのです。こちらのかなり小さい総本山寺院は1136年に建てられました。2004年から寺の増築がはじまり、いまの超巨大寺院になったということです!

そのため、総本山以外の部分は新しくぴかぴかしているのが特徴です。2010年に建ったといっても、総本山は1136年からあるわけで。十分に歴史ある寺院ということができます!

3:超巨大寺院バイディン寺のみどころ①「本堂」

バイディン寺に行ったら見てほしいのは、本堂。本堂には、高さ9.5メートルの青銅でつくられた3体の大仏が安置されています。高さ9.5メートルの大仏が1体あっても圧巻なのに、3体も……。首がいたくなりそうです!

立派な大仏もぜひ見ていただきたいのですが、筆者が忘れずに見てほしいのは、本堂から見るバイディン寺全体の景色!本堂は少し高い位置にあるので、全貌をのぞむことができます。どこまでも広がる寺院群に圧倒されることまちがいなしですよ!

あと個人的に好きなのは、目の前の池に大きな蓮の花がぽっかり浮いているところ。四角い池に浮かぶ蓮の花は、少しチープでそこがまた良いものです。ちなみに、蓮の花はベトナムの国花ですよ

4:超巨大寺院バイディン寺のみどころ②「三関門」

こちらの三関門は、石造りの門でありまして、なんともいえない造りをしています。全体的には中国っぽくて、中華ファンタジー西遊記の砂漠の寺に出てきそうなのですが、ちょっと違う。見ていただければきっとわかってもらえると、筆者は思います。

筆者が特に好きなのは、門の装飾。お花や幾何学模様が彫られていて、ところどころ透けていて、とっても可愛いです!筆者、同じような彫り方を台湾の「中正紀念堂」で見たような記憶があります。なにか関係しているのでしょうか……。宗教画も面白いですし、宗教建築も興味深いものですね。

5:超巨大寺院バイディン寺のみどころ③「釈迦仏殿」

はいってすぐに2羽の鳥の像が出迎えてくれる釈迦仏殿には、アジア最大の金銅像が安置されています。アジア最大寺院にアジア最大の金銅像……。金銅像という名前のとおり、金が鮮やかで眩しい「釈迦如来像」・「阿弥陀像」・「迦葉摩騰」は一見の価値あり!

金銅像だけではなく、釈迦仏殿の内部自体もキラキラしています。タイの寺院に負けないキラキラ加減です!派手派手しいアジアのお寺がお好きな方はわくわくされると思いますよ!

6:超巨大寺院バイディン寺のみどころ④「ギネス記録に登録されている!500体の仏像たち」

本殿までの長い階段には、五百羅漢とよばれる仏像がずらっと並んでいます。約3キロに及ぶ回廊に並ぶ仏像は、写真を見ていただければわかるように、「仏像」のイメージとは違う仏像。どこが違うかというと……五百羅漢像は、500体すべてが違うポーズをしているのです!

500体みんなが「違う顔」「違うポーズ」をしていて、なかには犬と一緒にいる像もあります。すべてが違う像というと、中国が誇る世界遺産「兵馬俑」が思い浮かびますね!兵馬俑は実際の兵士をモチーフにつくられたといわれていますが、五百羅漢にはモデルがいたのでしょうか。

本殿まで導くように並んでいる五百羅漢たち、すべてにふれると「幸せになれる」「健康になれる」という言い伝えがあります。信仰深いベトナムの方は実際に触れて歩かれるので、観光の際は邪魔をしないようにしましょう。

7:みどころ「しか」ないバイディン寺までは自動車?徒歩

バイディン寺は敷地面積がかなり広大なため、お寺の徒歩用入り口であるバイディン寺の中間地点までは自動車で行くことができます。拝観料は無料ですが、自動車に乗る場合は片道30,000VND(約150円)かかります。徒歩だと20分です。

せっかくですし、散歩がてら余すことなく寺院群がみたい!という方には徒歩をおすすめします。バイディン寺は見るだけで3時間かかるというし、あまり時間がない!という方には往復自動車がおすすめですよ!行きは歩いて、帰りは自動車で。が、疲れにくいかつ雰囲気を味わえて楽しいかもしれませんね!

おわりに

東南アジア最大の超巨大寺院バイディン寺は、2010年に開眼式を終えたばかりのぴかぴか寺院!新しいからこその建築の美しさを見るなら、バイディン寺がおすすめです!とっても広いので最低3時間は観光の時間をとると良いと思います。美しい仏教建築が敷地にあふれている様子は、仏教に興味があるかたもないかたも目を惹かれること間違いなしです!

チャンアンの横にあるので、チャンアンに行ったら忘れずに寄ってくださいね!もちろん、バイディン寺に行ったらチャンアンも忘れずに!

[jvs_footer]