【お1人様OK・英語メニュー有】ホーチミンで人気のフォーのチェーン店をご紹介します!

ベトナム料理の代名詞「フォー(phở)」

ベトナム料理の代名詞とも言えるのが、鶏や牛の出汁が効いたスープ、米粉の平麺、たっぷりの野菜を加えた国民食「フォー(phở)」。その起源はベトナム北部のナムディン省に始まり、全国各地に広がる中で、地域独自の調理法や食べ方が定着しました。

中でもホーチミンには数えきれないほどのフォー屋台あり、1杯150円程のフォーを朝から晩まで提供し、市民の食を支えています。さらに、グルメな観光客を唸らせるフォーの名店も勢ぞろい。

人気No.1の老舗フォー店「PHO HOA(フォーホア)」で食べる香草たっぷりの南部式フォー、あっさりと澄んだスープが染みるハノイ式フォー店「Đại Cát Tường(ダイカットゥーン)」、繁華街にある24時間営業の「Phở Quỳnh(フォークイン)」には、国内外から訪れる人が絶えません。ホーチミン観光=フォーを食べる事と言っても過言ではないでしょう。

しかし、初めてのホーチミン旅行でローカル屋台に入るのは、ちょっと勇気が入りますよね。雑多な雰囲気や飛び交うベトナム語に圧倒されて、本当に注文できるか心配ですし、1人だと何だか心細い…。そんな方にオススメしたいのが、ホーチミン市内にあるフォーのチェーン店です!

お1人様でもファストフード店感覚で気軽に入店でき、英語メニューを見ながら簡単に注文&会計が出来ます。あとはクーラーの効いた綺麗な店内で、出来立てフォーをさくっと食べるだけ。今回は美味しいフォーが食べられるチェーン店を紹介するとともに、注文方法や食べ方なども詳しく解説します。

ホーチミンで人気!フォーのチェーン店① PHỞ24

「PHỞ24(フォー24)」は、2003年にホーチミンでオープンしたフォー専門のチェーン店です。店舗数はホーチミン1区だけで9店舗(2020年3月時点)に上り、良質で美味しいフォーが食べられるブランドとして、市民の間でも定着しつつあるようです。

ドンコイ通りやビテクスコ・フィナンシャルタワー、ビンコムセンターといった主要観光スポットに出店しており、アクセスも便利なフォー24。ほとんどの店舗が朝6時~8時の間にオープンし、夜22時頃まで営業しています。

さて、来店したらまずは掲示されているメニューを確認しましょう。期間限定キャンペーン等で商品・価格が変更になる事もありますが、概ね下記のようなメニューとなります。

引用元:公式サイト

<フォーのメニュー> ※ベトナム語・英語併記

 牛肉のフォー(Phở bò chin – Well done beef brisket)
 鶏肉のフォー(Phở gà – Chicken)
 牛肉のミートボール入りフォー(Phở bò viên – Beef meat balls)
 具材ミックスのフォー(Phở đặc biệt – Special beef pho)

フォーの価格はサイズ毎に異なります。
 スモールサイズ 29.000ドン(約145円)
 レギュラーサイズ 49.000ドン(約245円)
 ラージサイズ 59.000ドン(約295円)
 具材ミックスはレギュラーサイズ 59.000ドン(約295円)から

ローカルの人には生牛肉のフォー(Phở bò tái)も人気ですが、慣れないうちは避けておきましょう。5.000~22.000ドン(約25~110円)で肉・卵・麺の追加もできます。

<サイドメニュー>

 生春巻き(Gỏi cuốn – Fresh spring rolls)19.000ドン(約95円)
 揚げ春巻き(Chả giò – Fried spring rolls)29.000ドン(約145円)
 生春巻き・揚げ春巻きのセット(Khay tứ quý – Vietnamese four seasons)49.000ドン(245円)
 豚の皮入り春巻き(Bì cuốn – Shredded pork skin rolls)16.000ドン(約80円)

フォーに合わせてサイドメニューも選べます。生春巻きは2本、揚げ春巻きはミニサイズが数本あるので、シェアして食べるのも良いですね。

デザートとドリンクメニューは省略しますが、ちょっと固くて懐かしい味のカスタードプリン(Bánh flan – Caramel flan)や、日本では珍しいサトウキビジュース(Mía lau – Dwarf sugarcane)、ローカルビールの333(バーバーバーと読みます)もベトナムならでは。現地では料理と共にお冷を出す習慣はありませんので、ドリンクを注文しておきましょう。

なお、選ぶのが難しいという方は、牛肉のフォーとコカ・コーラがセットになったコンボ(COMBO)59.000円(約295円)がおすすめです。オーダーが決まったら、レジで会計を済ませて番号札を受け取り、席に座って待つだけです。

ベトナム式フォーの食べ方・マナーについて

引用元:公式サイト

フォーが出来上がると、別皿に盛られた野菜類(香草・もやし・唐辛子・ライム等)と一緒に運ばれてきます。食べ方は、香草の葉っぱを茎から千切ってもやしと共に入れ、ライムを絞ってお好みで唐辛子を入れます。

2~3枚でも結構な辛さになるので、1枚ずつ足していきましょう。さらに、食べ進めながら卓上のチリソース(Tương ớt)などを加えてもOK。こうして少しずつ味の変化を楽しむのが、ホーチミン流フォーの食べ方です。

ちなみに、フォーを食べるときに麺をすすって良いのか否かですが、みなさん“豪快ではない程度には”すすっています。もしくはスープが跳ねないよう、フォーをスプーンや蓮華に乗せてからするすると食べています。

そして、スープを飲むときは必ずスプーンですくいます。器に直接口をつけるのはマナー違反だからです。こちらも大きな音を立てて啜らないよう注意しましょう。

食べ終えたら、フォーの器やトレーはそのままでOK。ベトナムでは店員さんが片づけてくれます。ちなみに持ち帰りも出来るので、ホテルでのんびり食べたい方にも嬉しいですね。

<ブランド情報>
PHỞ24
公式サイト:https://www.pho24.com.vn/
店舗情報:https://www.pho24.com.vn/locations/

ホーチミンで人気!フォーのチェーン店② BIG BOWL

引用元:公式サイト

お次はホーチミンの玄関口、タンソンニャット国際空港にある「BIG BOWL」です。フォーなどのベトナム料理を提供する空港直下のチェーン店で、国内線・国際線ターミナルのロビー付近や、出国エリア内のフードコートにも店舗を構えています。

そしてこのBIG BOWL、よくある「空港価格のわりに味は普通」なのかと思いきや、意外にも本格的な味で、駐在員からも高く評価されているとか。街中でフォーを食べ損ねた方にも、ぜひおすすめしたいクオリティです。

引用元:公式サイト

<フォーのメニュー>

牛肉のフォー(Sài Gòn Phở – Pho Saigon)
鶏モモ肉のフォー(Phở Đùi Gà – Pho with Chicken Thigh)
牛テールのフォー(Phở Đuôi Bò – Pho with Oxtail)
ドライフォー(Phở Trung – Special dry Pho)

フォーの一番人気は、看板メニューの「フォーサイゴン」と呼ばれるベーシックな牛肉のフォーで、価格は1杯5.5ドル(約600円)程度から。シェフおすすめの鶏肉、牛テール、ちょっと珍しいドライフォーも提供しています。

サイドメニューやドリンクはフォー24と似ているため省略しますが、春巻きやパパイヤサラダ等も食べられます。食べたいメニューが決まったら、レジで注文・支払いをして番号札を受け取り、座席に座ってフォーが届くのを待ちましょう。

こちらも別皿に盛られた香草とライム、お好みで調味料を加えて食べるスタイルです。座席からは飛行機の離着陸が一望でき、ちょっと優雅な気分に浸りながら食べるフォーは格別です。

<ブランド情報>
BIG BOWL
公式サイト:https://www.bigbowl.vn/
店舗情報:https://www.autogrillvfs.com.vn/store/big-bowl

ベトナムの本当の国民食!?フォーよりも「ブン」好きが多いホーチミン

ひとまずホーチミンでフォーを食べたら、次にチャレンジしてほしいのが「ブン(bún)」という麺料理。米粉の生地を押し出し機で製麺し湯がいたもので、平麺のフォーに対し丸麺でプリッとした食感が特徴です。ベトナムの中・南部では、フォーよりもブンをよく食べると言われており、スープと合わせるのは勿論、つけ麺や和え麺、生春巻きに包むなどバリエーション豊か

先述したフォー24では、ハノイ名物のつけ麺「ブンチャー(Bún chả)」や牛肉とブンのレモングラス炒め「ブンボーサウサ(Bún bò xào sả)」を、春巻き専門チェーンの「WRAP & ROLL」では、ブン入り春巻きや中部名物のピリ辛牛肉麺「ブンボーフエ(bún bò Huế)」が美味しくておすすめです。チェーン店に限らず、ホーチミンの屋台やレストランではどこも扱っているので、ぜひフォーと食べ比べてみてください。

フォーの有名チェーン店の味をお土産に!

フォーは乾麺や袋麺、カップ麺等の状態でお土産できるため、ホーチミンの観光客にも大人気。中でもフォー24のカップ麺は、手軽に本格的な味が楽しめるのでお土産にぴったりです。店頭やスーパー、コンビニに並んでいるので、いつもまとめ買いしています。

そのままでも美味しいですが、肉類・もやし・ねぎ・大葉など冷蔵庫にある具材を加えれば、一気に屋台風の仕上がりに。日本でフォーが恋しくなったら、フォー24のカップ麺を食べてベトナムの思い出に浸りましょう(笑)

以上、ホーチミンで人気のフォーのチェーン店をご紹介しました。いずれもお一人様で気軽に入店でき、英語メニューを見てストレス無く注文できると思います。冷房が効いた衛生的な店内で、ゆったりマイペースにフォーを食べられるのは、チェーン店ならではの魅力ですよね。

そして、慣れてきた方はぜひローカル屋台にも足を運んでみてください。手際よく仕切るおかみさんの姿に、地元の人達の楽しい話し声、ちょっと年季の入ったテーブル等、独特な屋台文化の中でいただくフォーもまた格別の味です。

いまや世界中の誰もが知るベトナムの代表料理・フォーを通じて、ベトナムの魅力をもっと味わえるよう願っています!

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