【ベトナムの世界遺産一覧】ベトナムの世界遺産をまとめました。歴史あり、自然ありのベトナムは今一番注目の観光国です!

ベトナムの世界遺産

ベトナムにはいくつの世界遺産があるかご存じですか?ベトナムは北部と中部を拠点に8つの世界遺産があります。自然豊かな風景がそのまま残っていたり、長く続いたベトナム独自の王朝がおもに登録されています。

この記事では8つの世界遺産をすべてご紹介!見ごたえあり、世界遺産なのに穴場スポットなど、ベトナムならではの世界遺産をお楽しみください。

ベトナムの世界遺産:北部編

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北部といえば首都ハノイですよね。ハノイ中心部にも世界遺産があり、ハノイから日帰りで行ける世界遺産もあります。有名な世界遺産からディーブな世界遺産までご紹介します。

奇岩と海の景色が絶景!ハロン湾

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ベトナムの世界遺産といえば?の質問に真っ先に挙がってくるのがハロン湾ではないでしょうか?ハノイからは車で約3~4時間で着く名勝地で、1994年に世界遺産に登録されました。

海の桂林と呼ばれるハロン湾は、時間帯によってさまざまな表情を見せます。日中晴れていればエメラルドグリーンの海、夕焼け時は黄金色に変化を遂げます。

ハロン湾には3,000もの奇岩が浮かんでおり、それらは長い年月をかけて海水や雨風に浸食されて作られました。湾内に広がる奇岩は、まるで水彩画を見ているようです。
カラフルなティエンクン

ハロン湾には奇岩以外にも鍾乳洞が有名。観光客が上陸できる鍾乳洞は6ヶ所に限定されていますが、、なかでもティエンクン洞は見逃せません。ダウゴー島にある鍾乳洞で、日光が照らす洞窟は神秘的。

ハロン湾へは、クルーズ船ツアーに参加すると便利です。半日や宿泊を兼ねたクルーズも行っており、鍾乳洞へも簡単に行けます。

発掘調査中のタンロン王城遺跡

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ハノイ旧市街にあるタンロン王城遺跡。この遺跡は2003年に発掘され2010年に世界遺産に登録されました。広々とした広大な敷地でまず目に飛び込むのは端門です。

ベトナムらしいクリーム色の門は壮大で、第一城壁とされていました。端門は頂上まで登ることができるので、ぜひ頂上からの眺めを堪能してください。

このタンロン王城遺跡の歴史は古く、なんと1000年以上。歴代王朝がこの地を政治的中枢と定め、王朝が変わっても同じ所在を都としていました。そのため遺跡ではさまざまな時代の宮殿や建物が点在しています。

奥に進めば4匹の龍がお出迎え。タンロンは昇り龍の意味があり、大切なものとされてきました。この龍がある階段の先は、皇帝が住んでいた敬天殿と呼ばれる宮殿。深い信仰があったことがわかります。

ほかにも王の宮殿が裏手にありますが、ここはベトナム戦争で重要な要でした。当時使われていた部屋がそのまま残されており、地下室は旧ソ連の援助で作られたといわれています。

タンロン王城遺跡は中心部にありながら、それほど観光客が多くありません。また入場料も安いのでハノイ滞在にはぜひ足を運んでください。

美しい景観のチャンアン複合景観

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ベトナムで唯一の複合遺産であるチャンアイ複合景観。2014年に世界遺産に登録されました。ここは陸のハロン湾とも呼ばれており、ハロン湾とよく似た光景を見ることができます。石灰岩の断崖絶壁と湖はまさにハロン湾そのもの。

チャンアン複合景観では3つのエリアを中心に回ってください。まずはホアルー。ここはディン朝の都で、初代国王の居城や祠が残っており、城壁跡も見られます。決して大きな規模ではありませんが、歴史好きにはたまらない場所です。

次はビックドンという寺院。こちらは石灰岩の柱が侵食されてできたビックドン山に建てられており、麓から頂上まで3つの寺院で構成されています。中腹には岩をくり抜いて作った寺院があり、中国の影響を受けた寺院は圧巻です。
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最後はチャンアン・タムコック。このエリアがまさにハロン湾そのもの。ハロン湾と同じように500以上もの洞窟が点在します。その洞窟には原住民による壁画も見つかっているほど。ここでは足漕ぎ船で景勝地を遊覧するのがおすすめ。また6~7月にかけて睡蓮の花が満開になり、優美なときを過ごせます。

風水にのっとって建てられた胡朝の城塞

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ベトナムの世界遺産のなかでディースポットといえる胡朝の城塞。2011年に世界遺産に登録されましたが、あまり知られていません。たった7年の胡朝時代でしたが、その時代に建てられた城門が残っています。

ここはのどかな田園風景。もともとは南北に900m、東西に700mもの城壁がありましたが、現在は一部しか残っていません。胡朝の城塞に来たら、ぜひ正門の上に登ってください。どこまでも続く田園は壮大です。

正門から始まり、西門、北門、東門とありますが、この城塞は風水にのっとって建てられたといわれています。中国の影響を受けていたベトナムなだけに、ところどころ漢字も見られます。観光客はまばらなので、穴場の世界遺産といえます。

ベトナムの世界遺産:中部編

ベトナムの世界遺産

ベトナム中部にも4ヶ所の世界遺産があります。どの世界遺産も北部とは雰囲気が違い、見ごたえ抜群!中部の人気都市ダナンから日帰りで行けるところばかりです。

ノスタルジックな街並みホイアン

ベトナムでランタンといえばホイアンです。街全体が1999年に世界遺産に登録されました。

ホイアンはかつての貿易港。中国やポルトガル、そして日本とも交易がありました。さまざまな文化が取り入れられたホイアンは多くの人を魅了して止まないです。ホイアンは自由に散策できますが、建物を見学する場合はチケットが必要です。

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なかでもおすすめなのは、日本橋フーンフンの家。日本橋はその名の通り、日本人が建てた橋です。ここは20,000ドン紙幣にも印刷されているので、ベトナムにとっても重要であることがわかります。

フーンフンの家は現在も子孫が住んでおり一般開放しています。築200年といわれる家屋は、貿易商人として活躍した居住地で中国の文化を取り入れた興味深い建物です。そのほかにも古い建物を利用したおしゃれカフェやレストラン、オーダーメイドのお店もあるので、お気に入りを見つけてみてください。

チケットの件で驚きのサービスが!現在5枚つづりのチケットを販売していますが、試験的にバーコード付き(顔写真と氏名あり)を発行中です。2020年6月までの試行ですが、2021年には正式に運用を開始する予定になっています。

チャンパ王国の聖域ミーソン遺跡

ベトナムの世界遺産 チャンパ王国の聖域ミーソン遺跡

約8世紀もの間繁栄したチャンパ王国は海のシルクロードとしても重要な国でした。その遺跡があるのが1999年に世界遺産に登録されたミーソン遺跡です。

レンガ造りの遺跡が数多く点在。ヒンドゥー教を崇拝していたチャンパ王国には、シヴァ神を祀った建物がいくつもあります。現在も発掘調査中のミーソン遺跡は、観光客が見やすいよう7つのエリアにグループわけされています。

ベトナム戦争の爪痕が多く残るミーソン遺跡には、完全な状態で残っている遺跡はありません。そのなかでもB・C・Dエリアは比較的状態が良いので、レリーフやレンガ造りを詳しく観察できます。

チャンパ碑文と呼ばれる石碑がありますが、解読されていない独自の古代文字を使っているため、調査が進めばより詳しい内容がわかってくるでしょう。遺跡入り口では、チャム族の伝統舞踊が鑑賞できます。時間が合えば、当時の様子を想像しながら鑑賞してください。

フエの建造物群

ベトナムの世界遺産 フエの建造物群

ベトナム最後の王朝があった位置で、ベトナムの京都とも呼ばれているフエ。ベトナム初の世界遺産として1993年に登録されました。古都を感じさせるフエは複合遺産なため、すべてを見るにはかなりの移動が必要となります。そこでおすすめしたいのは、王宮をメインに回るコースです。

王宮を囲むように1.7㎞にも及ぶ城壁があり、王宮門は見事な鳳凰がかたどられ王朝の反映すら伺えます。目の前には大和殿で、皇帝の重要な儀式で使われた場所です。龍の装飾は中国の影響を色濃く残しており、皇帝の威厳を感じさせる内部は見逃すことなく見学してください。

そのほかカイディン帝廟は興味深い造りをしています。フランス統治時代があったベトナムですが、その文化を取り入れた廟はキリスト教や仏教など、異宗教を混在させた造りなんです。陶器のモザイクや大きな龍が共存した帝廟は、建築好きにも見逃せないスポットです。

フォンニャ・ケバン国立公園

ベトナムの世界遺産 フォンニャ・ケバン国立公園

ラオス国境の近い位置にあるフォンニャ・ケバン国立公園。2003年に世界遺産に登録されました。ここは原生林の公園で貴重な動植物が生息しています。観光客が見学できるのはほんの一部。おすすめしたいのはパラダイスと呼ばれる洞窟です。

ハロン湾やチャンアン複合景観のようにいくつもの洞窟が点在しており、一部は観光客に開放されています。美しい鍾乳洞、そして迫力ある規模の大きさは圧巻。洞窟は30㎞にも渡って続いています。

そのほかボートに乗って洞窟に行ったり、ワイヤーロープを使ってジップラインで洞窟に渡ったりと、アクティビティも楽しめるスポットも!フォンニャ・ケバン国立公園へは公共交通機関がないので、ツアー参加がおすすめです。

ベトナムの世界遺産を知ればベトナムの魅力を存分に味わえる

ベトナムの世界遺産

ベトナムの世界遺産をすべてご紹介しました。アクセスのよいスポットからツアー参加がおすすめな場所までさまざまですが、どれもベトナムを象徴する観光地ばかり。近くに滞在するときはぜひ足を運んでください。

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