ベトナム土産に!スーパーで買える格安調味料と便利な使い方【ヌクマム・ライム塩・サテトムなど】

ベトナム土産として人気の「調味料」は、スーパーで格安に大量購入できるとあって、旅行者には購入必須のアイテムと言われています。持ち帰って料理に使うも良し、ばら撒き土産に配るも良し、何か一種類でも買っておいて損はありません。

日本でもカルディや通販などで購入できますが、種類が少なく価格も2~3倍と高額になる事もあるため、ベトナム旅行の際にまとめ買いしておきましょう。

そんな訳で今回は、お土産にオススメしたいベトナムの調味料を紹介します。調味料の名前、どんな味がするのか、便利な使い方なども解説していくので、購入前にぜひチェックしてくださいね。

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ベトナム料理にはこの一本!定番調味料「ヌクマム」

引用:https://cholimexfood.com/

ベトナム料理に欠かせない調味料が「Nước mắm(ヌクマム、ニョクマム)」です。塩漬けしたカタクチイワシを半年~1年ほど発酵させて作るベトナムの魚醤で、独特な魚の香りと旨味が料理にコクを与えてくれます。

タイの調味料「ナンプラー」と似ていますが、ヌクマムの方が発酵期間は長く、魚の風味も強いのが特徴です。スーパーやコンビニなどどこでも購入でき、ほぼ全てのベトナム料理に使われているといっても過言ではありません。

ベトナム南部のフーコック島産ヌクマムは最高級品とされており、特にHung Thanh(フンタイン)社のヌクマムは大人気。値段は産地やブランドによってピンキリですが、安いものは1本20.000ドン(100円)程度で購入できます。

ただし、匂いが強いヌクマムは飛行機内への持ち込みが禁止されています。キャリーケースに入れて持ち帰る際は、ヌクマムの瓶に厚手の靴下を履かせたり、タオルを巻きつけた上でビニール袋に入れて縛り、しっかりと固定して割れないように注意してください。

ヌクマムの使い方は簡単で、フォーなどの麺料理や炒め物の隠し味に数滴垂らすだけ。ドレッシングに少し加えてもOKです。ベトナムの万能着けダレ「ヌクチャム」にも使用するため、ベトナム料理を作りたい方は必ず購入しましょう。

生春巻きにつけるスイートチリソース「ヌクチャム」

引用:https://cholimexfood.com/
ヌクマムよりも手軽に使えるのが、ベトナム版スイートチリソース「Nước chấm(ヌクチャム)」です。ヌクマム、ライムの絞り汁、唐辛子、ニンニク、砂糖などを混ぜ合わせた万能ダレで、甘酸っぱい爽やかな味の調味料です。

現地では、生春巻きやバインセオ(ベトナム風お好み焼き)のつけダレとしては勿論、ハノイのつけ麺「Bún chả(ブンチャー)」や、汁なし和え麺「Bun Thit Nuong(ブンティットヌン)」など幅広く使われています。

日本に持ち帰って使う場合も、生春巻きなどのディップソースにしたり、オムレツにかけてバインセオ風にしたり、素麺にかければブンチャー風になります。

サラダにそのままかけても美味しいですよ。ヌクマム単体よりもクセがなく食べやすい味なので、ベトナム料理に慣れていない方向けのお土産としては、特にオススメです。

ベトナムの家庭では、大手食品会社Cholimex(チョリメックス)の調味料をよく見かけるので、同社のヌクチャムをお土産に買いましょう。ミニサイズは1本100円以下と格安ですし、プラスチック製ボトルなら持ち帰りがラクだと思います。

味変に便利な調味料、ホットチリソース「トゥオンオット」

引用:https://cholimexfood.com/

甘酸っぱいチリソースのヌクチャムに対し、辛いチリソース「Tương ớt(トゥオンオット)」もベトナムではポピュラーな調味料です。一般的なチリソースよりもオレンジ色に近い見た目で、辛さは控えめ且つやや酸味のある味が特徴です。

ベトナムのフォー屋さんでは、茶色い甘味噌「Tương đen(トゥオンデン)」と共にテーブルに置かれており、お好みで加えて味変しながら食べるのが一般的です。

ベトナム風焼きそば「Mì Xào(ミーサオ)」や、魚のすり身揚げ「Cá viên chiên(カービンチェン)」といったストリートフード、フライドポテトのケチャップ替わりにつける事も多く、幅広い用途で気軽に使われています。日本で使う場合も、ケチャップやソース感覚で色々なものに合わせてみてください。

トゥオンオットをお土産に買うなら、スーパーでもよく見かけるチョリメックスやCHIN-SU(チンスー)がオススメです。ミニサイズで10.000ドン(約50円)を切る格安製品もあるので、好きな方はまとめ買いしておきましょう。

ばら撒き土産に最適なライム塩胡椒「ムイティウチャン」

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ヌクマムに次いでお土産に人気の調味料といえば、ライム塩コショウ「Muối tiêu chanh(ムイティウチャン)」です。名前のとおりライム味のペッパーソルトで、さっぱりとした風味がどんな料理にも合う万能調味料。

現地ではチキンや魚、貝類、果物などに付ける他、見た目が恐ろしいベトナムのソウルフード「Hột vịt lộn(ホビロン)」につけて食べる事もあります。

値段は1本7.000ドン(約35円)という圧倒的な安さで、ばら撒き土産にぴったりの調味料です。スーパーではチョリメックスなどのブランドが、ミニサイズ6本入りのライム塩コショウをまとめ売りしているので、大量購入したい方は立ち寄ってみましょう。

日本で使う場合は、油っぽい料理やゆで卵につけたり、ムイティウチャン+ライムの絞り汁+刻んだ赤唐辛子を混ぜた特製ダレに、グリルしたシーフードを合わせると絶品です。自宅でベトナム風海鮮バーベキューが出来るので、ぜひ試してみてください。

マンゴーにつけるのがベトナム流!エビ塩「ムオイオトトム」

引用:http://baongocspice.com.vn/

個人的にライム塩よりオススメなのが、チリソルトにエビの風味を加えた「Muối ớt tôm(ムオイオトトム)」、いわゆるエビ塩です。ベトナムではマンゴーやグァバといったフルーツにつけて食べたり、ライム塩と同様に調味料としても活躍します。

価格はライム塩と同じく格安で、スーパーの調味料コーナーでまとめ買いできます。味の素感覚で使えて日本食にも良く合うので、料理が得意でない方にもオススメできます。ぜひばら撒き土産に購入してください。

ベトナムの醤油「ヌクトゥン」で家庭の味をお土産に

 

 

引用:https://cholimexfood.com/

ローカル食堂の卓上調味料としてよく見かける「Nước tương(ヌクトゥン)」は、家庭料理に欠かせないベトナムのお醤油です。北部ハノイでは「Xì Dầu(シーザウ)」と呼ばれる事もあります。ヌクマムと並ぶベトナムの代表的な調味料で、クセがなく日本人の口にも合うのか、お土産として人気があります。

バインミー(ベトナム風サンドイッチ)の仕上げにかけたり、唐辛子を入れてつけダレにしたり、魚の煮付けといった家庭料理にも使用します。

他の調味料と同じくスーパーに並んでおり、ミニサイズは1本10.000ドン(約50円)弱で購入できます。特にMAGGI(マギー)社のヌクトゥンがお土産に選ばれています。帰国後にベトナムの家庭料理を作りたい方、バインミーを自宅で再現したい方などは、ぜひ購入してくださいね。

フォーに加える甘みそ調味料「トゥオンデン」

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フォー屋さんに行くと、赤いチリソースのトゥオンオットと一緒に出てくるのが、黒っぽい調味料の「Tương đen(トゥオンデン)」。大豆を発酵させて作るトゥオンデンは、味噌のようなコクと甘みがあり、中華料理の甜麺醤(テンメンジャン)によく似ています。

日本人からはベトナムの「甘味噌ダレ」とも呼ばれており、比較的親しみやすい調味料です。

現地ではフォーの味変として入れたり、生春巻きや野菜をディップしたり、煮物などの家庭料理に使われることもあります。コク出しにぴったりの調味料なので、屋台や食堂で見かけたら試してみてください。

お土産にはやはりチョリメックスのミニサイズボトルが便利です。10.000ドン(約50円)程度で購入でき、料理好きな方へのお土産に合いそうです。

辛党向けのお土産は、激辛調味料「サテトム」一択!

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ヌクマムよりは知名度が劣るものの、根強い人気を誇っているのが「Satế Tôm(サテトム)」です。ニンニク、唐辛子、レモングラスを混ぜたエビ風味の「食べるラー油」で、濃厚な旨味と刺激的な辛さが病みつきになる美味しさ。辛党の方へのお土産にイチオシです。

ベトナムでは食堂の卓上調味料として置かれている事もあり、Bún bò Huế(ブンボーフエ)やMì quảng(ミークアン)、ホイアン風のCơm gà(コムガー)といった中部料理のお店でよく見かけます。日本で使う際も、麺類やチャーハンには勿論、エビやイカなどのシーフードに乗せて焼くと絶品ですよ。

お土産用には、チョリメックスなどの小さいスプーン付きサテトムが便利です。いくつかブランドがあり、安いものは10.000ドン(約50円)以下で購入できるので、自分用にもばら撒き土産にも買って帰りましょう。

買う前に要注意!?ベトナムの発酵調味料「マムトム」

引用:https://songhuongfood.com/

もっとローカルな調味料に挑戦したい!という方は、強烈な臭いを放つ発酵調味料「Mắm tôm(マムトム)」をオススメします。小エビを発酵させて作る、いわばエビの塩辛のようなもので、ドロッとした紫色のペースト状になっています。

ベトナム人からは好まれますが、外国人には敬遠されがちなローカル調味料、ベトナム料理が好きな方には一度は試してほしい味です。

マントムを食べる時は、ハノイ名物「Bún đậu(ブンダウ)」を提供する食堂に行くのが正解です。揚げ豆腐や米粉麺、肉類、ハーブなどをマントムのタレにつけて食べる郷土料理で、ホーチミンにあるハノイ料理レストランでも食べられます。

他にも、「Bún riêu(ブンジウ)」や「Bánh đa cua(バインダークア)」といった北部発祥の麺料理にひとさじ加えて、コクを出すのにも使えます。

食べ慣れてくるとクセになる美味しさなので、実際に試して大丈夫だった方のみお土産に購入してください。他の調味料よりも少し高いですが、30.000ドン(約150円)もあれば購入できると思います。なお、ヌクマムと同様に機内持ち込みはNGとなるため、しっかり梱包してキャリーケースに入れましょう。

フォーも作れちゃう万能調味料「コンソメキューブ」

引用:https://nosafood.com/

色々な調味料を用意しなくても、ベトナム料理が簡単に作れる「コンソメキューブ」は、料理好きの方に喜ばれるオススメ土産です。特にNosafood社のÔng Chà Và(オンチャーヴァー)シリーズは、フォーやブンボー、フーティウなどの麺料理を始め、ベトナム風カレーやビーフシチュー、鍋料理まで再現できる優れもの。

しかも一箱12.000ドン(約60円)程度と格安で、手のひらサイズなのでかさばらず、ばら撒き土産に最適な調味料となっています。ローカル向けのスーパーならどこでも購入できるため、調味料コーナーで探してみてください。

甘党へのお土産には「ヌオックマウドゥア」がオススメ

引用:https://nuocmaudua.vn/

甘い調味料をお土産にしたい方は、真っ黒な見た目の「Nước Màu Dừa(ヌオックマウドゥア)」を購入してみましょう。ココナッツウォーターから作られるカラメルソースで、ほのかな酸味と苦みを感じる甘さ控えめな調味料です。

ベトナムでは料理のコク出しに使われますが、街中でこのボトルを見かける機会は少ないと思います。

お土産として持ち帰ったら、ハチミツ感覚で色々なスイーツに使ってみましょう。アイスやクレープ、ヨーグルトなどにも合いますが、個人的にはプリンにかけるのがオススメです。1本20.000ドン(約100円)ほどで、結構長く楽しめます。

甘酸っぱいタマリンドペースト「コットメー」

引用:http://www.onlinefriday.info/

タイ料理やインドカレーに使われるタマリンドペーストは、「Cốt me(コットメー)」という名前でベトナムでも購入できます。梅のような酸味にほのかな甘みを感じる調味料で、ベトナムでは「Canh chua(カインチュア)」という酸っぱい魚のスープによく使われます。

日本人にも好まれる味なので、ヨーグルトやジャム、ジュースといったおやつの要領で使うと良いでしょう。市場で生のタマリンドを見かけたら、そちらもぜひ試してみてください。

屋台料理やおつまみ用に!お土産にしたいトッピング類

引用:http://khaisanfood.vn/

ベトナムの屋台料理を再現したい方は、用途に合わせてトッピングも揃えてみましょう。裂きイカのような見た目の「Thịt Heo Chà Bông(ティットヘオチャーボン)」は、豚肉を乾燥させて細かく裂いたもの。

ポークフロスとも呼ばれており、バインミーやマフィンなどのパン類、おこわのトッピングに使う事もあります。お酒のアテにもぴったりなので、男性向けのお土産として喜ばれます。

また、乾燥エビの「Tép Sấy(テップサイ)」は、ベトナム風ピザ「Bánh tráng nướng(バンチャンヌン)」や、とうもろこし炒め「Bắp xào(バップサオ)」などの屋台スナックには欠かせません。

揚げエシャロットと合わせて使えば、本格的な屋台飯を再現できます。もちろんそのまま食べても美味しいのですよ。キャリーケースに余裕のある方は、調味料と併せてトッピング類も購入してみましょう。

まとめ

以上、ベトナム土産にオススメの調味料などを紹介しました。ガイドブックでも紹介されている定番の調味料から、聞き慣れないマニアックなものまで、本当に多種多様な調味料が使われているのだと分かりました。そしてどれも非常に安く、一式買い揃えても1,000円程度に収まるコスパの良さは、お土産として人気なのも納得ですね。

個人的には、そのまま使えて何にでも合う「ヌクチャム」と「サテトム」がお気に入りで、お土産用にいつも買い溜めしています。皆さんもぜひ色々な調味料を使ってみて、お気に入りの味を見つけてくださいね!