ベトナム旅行の服装を解説!ホーチミン・ハノイ・ダナンでの服装から、帽子・靴・カバンの選び方まで紹介

ベトナム旅行の服装を解説!ホーチミン・ハノイ・ダナンでの服装

コロナも明け、観光地としていち早く注目を浴びている国、ベトナム。

ベトナム旅行でどんな服を着ようか考えている方、「ベトナムには四季がない」「暑いから夏服でOK」だと思っていませんか?半分は正解ですが、実は半分間違っています。

なんとベトナムには冬があり、たとえ暑い日でも長袖を着るべき時があります。カバンの選び方も、一歩間違えればスリ・ひったくりの餌食になってしまう事もあり、意外にも油断できないのが旅行時の服装なのです。

今回はベトナム旅行に適した服装を紹介すると共に、帽子や靴、カバンの選び方もアドバイスしていきます。ぜひ最後までご覧いただき、安全かつ快適な旅行にお役立てください!

ベトナムの気候について

ベトナム旅行の服装を解説!ホーチミン・ハノイ・ダナンでの服装

インドシナ半島の東南端に位置し、南北1,650kmに上る細長い地形が特徴的なベトナム。1年を通して高温多湿な熱帯モンスーン気候である事に加え、日本よりも雨季・乾季の到来が顕著に表れます。さらに北部は、12月~2月になると最低気温が10℃を下回る事もあり、いわゆる四季が存在すると言われています。

ベトナム旅行の服装を解説!ホーチミン・ハノイ・ダナンでの服装

「東南アジアは1年中暑い」と思われがちですが、このように、滞在するエリアによって気候が大きく異なる点に注意が必要です。今回は旅行者が多い、南部(ホーチミン)・北部(ハノイ)・中部(ダナン)の3エリアに分割して見ていきましょう。

ベトナムのマスク事情

コロナ後の旅行で気になる点といえば、マスク着用の有無とTPOですね。結論から述べるとベトナムは一部の公共施設や、バスでバスの着用が義務付けられています。ただし、街中や百貨店などでは、ノーマスクの人も大勢います。TPOに合わせてマスクを着用するようにしましょう。

特に厳しいのは、公共バスや鉄道などの中です。ノーマスクの方は、添乗員に明確に注意されます。(ベトナムではバスの中に料金回収をする添乗員がいます)また、おしゃべりがうるさいと注意されます。「豪に入れば郷に従え」といいますので、きちんとマスク着用を守りましょう。

ホーチミン旅行の服装

ホーチミンの気候、基本の服装

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ホーチミンの年間平均気温は30℃前後で、5月~10月は雨季、11月~4月は乾季に分けられます。現地では基本的に半袖・短パンの夏服が主流ですが、気温が下がる朝晩と、稀に涼しくなる日に備えて、長袖の上着を1枚持っておくと安心です。

ホーチミンの雨季の服装

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雨季(5月~10月)に入ると、1日に数回滝のような雨が降ります。足元は基本的にサンダル、カバンは多少濡れても構わないものを選び、念のため折りたたみ傘も用意しましょう。雨上がりは湿度が高く汗をかきやすので、インナーを多めに持って行くと良いですよ。

ホーチミンの乾季の服装

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乾季(11月~4月)は1日中日差しが降り注ぎ、熱中症や脱水症状を起こす危険も高まります。UVカット機能が付いた薄手の上着、キャップなどシンプルな形の帽子、目が眩しい方はサングラスを着用すると良いでしょう。靴はサンダルやスニーカーでOKです。

ハノイ旅行の服装

ハノイの気候

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春夏秋冬、いわゆる四季が訪れるハノイでは、シーズン毎に気温も変わります。春(3~4月)は20℃以上、夏(5~9月)は30℃以上、秋(10~11月)は25℃前後、冬(12月~2月)は15℃前後となり、雨季は5~10月、乾季は11~4月に分けられます。

ハノイの春の服装

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引用:Báo Hà Tĩnh

春(3~4月)は、日本の春と同じくらいの気温です。但し、湿度が高いため体感的には蒸し暑く感じますし、25℃以上の夏日になる事もあります。基本的には春物の服装で構いませんが、中に半袖を着るなどして、調整できるようにすると良いでしょう。

ハノイの夏の服装

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引用:Dân Sinh

夏(5~9月)はホーチミンよりも日差しが強く、厳しい暑さに見舞われます。おまけに雨季も到来し、ジメジメとして服が纏わりつくような感覚です。ホーチミンと同様に夏服を着て、日よけ対策も万全にして行動しましょう。雨が降るので足元はサンダルだと楽です。

ハノイの秋の服装

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引用:Dulich9

秋(10~11月)の始めは、気温が30℃を下回る爽やかな気候になりますが、11月の終わり頃には、20℃以下と突然寒くなる事も。そのため、10月は春と同じく半袖を中に着て調整し、11月の終わりは寒さに備え、長袖を着てジャケットも用意しましょう。足元はスニーカーやローヒールの靴がよく馴染みます。ブーツを履いている人は少ないです。

ハノイの冬の服装

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引用:Thanh Niên

冬(12月~2月)は日本よりもやや温暖で、秋の終わり頃のような気候です。基本的には長袖+秋冬用のボトム+ジャケットや薄手のコートを合わせると良いでしょう。

但し2月は10℃を下回る日もあるため、セーターやライトダウンを持って行くと安心です。手袋やマフラーまで用意する必要はなく、足元も秋と同様で構いません。

ダナン旅行の服装

ダナンの気候、基本の服装

ベトナム旅行の服装を解説!ホーチミン・ハノイ・ダナンでの服装

ダナンの年間平均気温は25℃とホーチミンよりもやや涼しく、雨季は9~2月、乾季は3~8月となります。5~8月は日中30℃以上の猛暑となり、10~11月は台風に見舞われる事もありますが、観光シーズンは基本的に夏服+上着を1枚用意しておけばOKです。

ダナンの雨季の服装

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引用:Foody

9~11月頃はまだまだ暑いですが、12月以降は気温が20℃弱まで下がる事もあります。日没後に出歩くと「寒っ!!!」と感じるくらいなので、夏服だけでは厳しいです。雨季の始まりは念のため長袖や上着を1枚、12~2月は春服+足元はスニーカーで行くのが懸命です。

ダナンの乾季の服装

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引用:Du lịch Đà Nẵng

3~8月の間は暑くなりますが、先述のとおり上着は1枚用意しておきましょう。後は自由に南国スタイルを楽しんでください。リゾート服やカンカン帽、おしゃれなサンダル、カゴバッグを合わせても良さそうです。海やホテルのプールに入る予定の方は、何度か着替えたりシャワーを浴びる事になるので、インナーも多めに持って行きましょう。

ベトナムの水着事情

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引用:VnExpress

現地でどんな水着を着るべきか悩むかもしれませんが、基本的にリゾート用の水着で大丈夫です。日焼けを嫌うベトナム人女性は、服のまま海やプールに入る事も多いのですが、外国人観光客が多いダナンでは気にしなくてOK。

但し、水着は日本から持って行きましょう。現地のショップは奇抜な色・形の水着が多く、おしゃれなデザインのものは割高です。

ベトナムのホテルでの服装

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ベトナムの中級ホテルは、ルームウェアやスリッパを置いていない所がほとんどです。浴室もユニットバスとなっているため、夏物のパジャマとビーチサンダルを用意した方が良さそうです。室内には蚊が飛んでいたり、ベッドにダニがいる事もあるため、気になる方は長袖のパジャマを着て、クーラーを強めに設定するとよく眠れます。

なお、海やプールで使うビーチタオルは、フロントへ行けば無料で貸してくれますよ。

ベトナムの高級レストラン・バーでの服装

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引用:@like.chill.saigon

どこも比較的カジュアルな服装で入店できますが、事前にWebサイトや口コミを調べたり、ホテルのフロントに相談するなどして、ドレスコードを確認しておくべきでしょう。男性は足首まであるパンツに襟付きのシャツ、革靴を履けば大方問題ありません。

女性は極端に短いボトムを避け、足元はパンプスを履けば大丈夫です。街歩きの後はひとまずシャワーを浴びて汗を流し、ヘアメイクも忘れずに整えてから行きましょう。

ベトナムの寺院・教会での服装

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引用:congan

観光エリアにある寺院・教会を訪れる際は、基本的にラフな服装でOKです。但し、教会の内部を見学する場合は、ノースリーズや極端に短いボトムはNG。

それ以外でも、神聖な場所での露出は控えめな方が良い…という暗黙の了解があるため、入場前にさっと1枚羽織る方がスマートだと思います。もちろん帽子をとるのも忘れずに。

ベトナムのオプショナルツアーでの服装

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メコン川など郊外のオプショナルツアーに参加予定の方は、半袖+長袖の上着+七分丈のパンツといった、肌をカバーできる服装で行く事をオススメします。

日よけ・虫よけ対策に有効ですし、長距離バスのクーラーが効きすぎて寒い時でも調整可能です。足元は汚れてもいい&歩きやすいスニーカーで、帽子も忘れずに持って行きましょう。

実は危ない?斜め掛けカバン

ベトナム旅行の服装を解説!ホーチミン・ハノイ・ダナンでの服装

海外旅行では斜め掛けカバンを持つのが安全と言われていますが、バイクによるひったくりが多いベトナムでは、逆に狙われる可能性もあります。

高級そうな革素材のショルダーバッグや、マチが広くて大きい斜め掛けバッグは要注意。またトートバックはやめておきましょう。

夜の繁華街や市場などの人混み以外では、リュックを背負っている方が安全な事もあります。個人的には布やナイロン製の薄い斜め掛けバッグか、500mlのペットボトルが入る小さいリュックをオススメします。

意外と寒い!機内・空港での服装

ベトナム旅行の服装を解説!ホーチミン・ハノイ・ダナンでの服装

ベトナムの飛行機は、クーラーがガンガンに効いていてかなり寒いです。しかも搭乗時間は6時間近くかかるため、ノースリーブや短パンだと風邪をひくかもしれません。空

港内も搭乗ゲートを過ぎると結構涼しく、やはり薄着でいると肌寒く感じる事も。必ず上着を一枚持って行き、寒がりな方はロング丈のボトムに靴下+スニーカーを合わせると安心です。

ベトナム人のファッション事情

ベトナム旅行の服装を解説!ホーチミン・ハノイ・ダナンでの服装

引用:VIP COFFEE GROUP

現地でローカルと同じような格好をしていると、スリ・ひったくりに狙われにくくなりますし、タクシーや路上販売の勧誘も減って快適に過ごせます。男女共に意外とパターン化されていて真似しやすいので、興味がある方はベトナム人スタイルに挑戦してみましょう。

ベトナム人男性の服装

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引用:TechTalk

男性の服装はいたってシンプル。トップスはカジュアルシャツやポロシャツ、ボトムはジーパンかチノパン(たまにハーフパンツ)、足元はスニーカーorサンダルです。

おしゃれをする時もベースは変わらず、革靴を履いたりちょっと良いアクセサリーを身に付けたり、ジャケットを着る事もあります。髪型はスポーツ刈りか七三ツーブロックで、ほぼ確実に黒髪です。ベトナム人男性になりたい方は、ローカルの床屋さんで切ってもらいましょう。

ベトナム人女性の服装

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引用:@HelloWeekendMarket

男性よりもバリエーション豊かで、年齢に関わらず日本よりも露出度高めです。比較的派手な色・柄のワンピースや、トップス+ボトム、足元はサンダルかスニーカーです。

髪型はロングヘアが多く、普段のメイクはすっぴんかリップのみ。若者の間では韓国ファッションが浸透しています。

但し日焼けをものすごく嫌うため、バイクに乗るときは長袖・ロング丈ボトム・サンバイザー・マスク・サングラスという完全防備の出で立ちです。

伝統衣装アオザイ

ベトナム旅行の服装を解説!ホーチミン・ハノイ・ダナンでの服装

ベトナムの伝統衣装であるアオザイは、学生や公務員の女性が制服として着用したり、結婚式や披露宴、式典、旧正月、ちょっとしたパーティーやイベントなどなど…意外と着る機会が多いです。

基本的にはオーダーメイドで作りますが、近代的なデザインの既製品を扱うお店も多く、ファッションとして取り入れる女性もいます。アオザイ姿で街歩きを楽しむ観光客も多いので、ぜひ1度はチャレンジしてみてください。

ベトナムで服・靴・その他必要な物を調達するには

ベトナム旅行の服装を解説!ホーチミン・ハノイ・ダナンでの服装

現地で服を買い足す時は、百貨店やローカルの服屋さん、市場などで購入できますが、慣れない方はユニクロがオススメです。万人受けするデザインと豊富なサイズ展開、UVカットなどの機能性を考えてもここが一番でしょう。

ビンコムセンターなどの大型ショッピングモールに行けば、ローカルや外資系ブランドの中でも品質の良い服を購入できます。本当に何でも良いという方は、市場や路上で叩き売りされている商品を買ってみましょう。

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引用:@mumusovietnam

靴や帽子も市場で購入できますが、スニーカーは偽ブランドやB級品が混じっていたり、サンダルも安いものは壊れやすかったり、足に合わない事が多いです。

なるべく日本から持って行くべきですが、ビーチサンダルであればMUMUSOやMINISOなどの雑貨店で買えますし、帽子やリュック、サングラスも一通り揃います。

街歩き用のバッグが欲しい方は、ローカルショップも覗いてみましょう。

まとめ

ベトナム旅行の服装を解説!ホーチミン・ハノイ・ダナンでの服装

以上、ベトナム旅行の服装に関してお伝えしました。基本的にはラフな夏服で構いませんが、暑い季節でも上着を1枚、涼しい季節は体温調節が可能な春服で、寒い季節は秋服で行くと良いでしょう。特に冬季のハノイは気をつけましょうね。

さらに、帽子をかぶるならキャップ、靴はサンダルかスニーカー、手荷物は小さいリュックが無難です。これらを念頭に置いておき、ご自身が調整可能な範囲で準備をしてみてください。