ホーチミンから日帰りで行ける人気観光地「メコンデルタ」旅行ガイドやYouTubeでもホーチミン旅行と言えばメコンデルタ!と推していますよね。でもなんだが賑やかそうで一人参加も楽しめるのか…と不安な人は多いのではないでしょうか?
今回は、2025年に筆者が一人旅で現地ツアーに参加した体験談をお届けします!「一人でも楽しめる?」「どんな内容なの?」と気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
当記事は、ベトナム在住のスタッフが実際の体験に基づいて作成しています。個人の主観による情報ですので、記事の内容が原因となるトラブルなどについては、当社では責任を負いかねます。ご理解いただきますようお願いいたします。 |
メコンデルタってどんなところ?
まず最初にメコンデルタについて簡単に説明します。メコンデルタ(メコン川流域)は、ベトナム南部に広がる水郷地帯です。ホーチミンからバスで2時間位の距離にあり、ジャングルのような川の風景、手漕ぎボート体験、果樹園や伝統工芸の村などの体験ができます。
ホーチミンから毎日多数のバスが出ており、今回参加したTNKトラベルさんのツアーだけでも、毎日2〜300人くらいが参加しているそうです(すごい人気だ!)
参加したツアー会社は?
今回はTNKトラベルのツアーに参加させていただきました。こちらの会社はホーチミン大手の旅行会社で、英語ツアー、中国語ツアー、日本語ツアーなど色々な言葉を話すガイドさんがいて、それぞれの言葉でツアーを催行しているそうです。
格安な英語ツアーと日本語ツアーで悩みましたが、日本円で3,000円くらいしか変わらなかったので、居酒屋で1軒飲むのと変わらないくらいか、と思い日本語ツアーに参加しました。結果的に日本語で安心しながらベトナムの詳しいお話が聞けたので良かったです。
一人で参加できる?実際どうだった?
結論から言うと、一人でも全く問題ありません!むしろ楽しい!当日は日本人だけで30人ほどのグループでしたが、そのなかに一人旅の人たちが5人ほど参加されていました。ガイドのはからいで一人旅の人たちがまとめられたので、この5人とはすぐに仲良くなりました。
詳しくは後述しますが、メコンデルタツアーは、手漕ぎボートや養蜂場見学での記念撮影など、「誰かと協力して参加する」というアクティビティが沢山あったので、ツアーに参加したほとんどの人と話せた気がします。打ち解けた様子は後ほど写真を見てください!
メコンデルタツアーの行程
それではここからは、筆者が実際に体験したメコンデルタツアーの1日の流れを、写真とともにご紹介します!
シェラトンホテルに集合
筆者が参加したときは春休みシーズンの繁忙期だったため、ホテルは主要5箇所ほどにまとめられており、近くに大きなホテルに集合する方式でした。私が割当てられたのはシェラトンホテル。滞在先のホテルから10分くらいでした。朝8時前、ロビーで待っていると同じように続々と外から人が集まってきました。きっとツアーの出発先ホテルとして各社が利用しているんでしょうね。
バスに乗車!
時間通りに大きなツアーバスとともに、ツアーガイドがロビーの仲間でやってきます。ひとりひとり名前を確認し、ロビーで集まった上でバスに乗車しました。清潔なエアコン付きバスに乗り込み、いざ出発。座席も快適で、一人旅でも安心してくつろげます。
バスの中ではガイドさんによる軽快なトークも
その後他に3箇所くらいのホテルを経由して、ホーチミンを出発。朝の時間帯のホーチミンの混雑は凄まじく、バスの中からでも熱気を感じました。ツアー客が全員揃うと、ガイドによる自己紹介開始!これがめちゃくちゃおもしろかった!陽気なベトナム人って感じで流暢な日本語から軽快なジョークを交えて、ベトナムの歴史や文化の紹介があり、道中も飽きません。
特にありがたかったのが、自由質問の時間!なんでも自由に質問してください!ということで参加の人たちは各々手を上げて、旅行のことをあれこれ質問していました。ガイドの回答も素晴らしくベトナム人の考え方や、ベトナムの抱える問題などには真摯に回答されていて勉強になりました。
船着き場到着!トイレ休憩
ホーチミンを出発して2時間ほどでメコンデルタに到着です!出発してから1時間くらいはガイドさんが話してくれるので、長さはほとんど感じませんでした、メコンデルタの船着き場は想像よりもめちゃくちゃ立派!カンボジアまで行く大型客船や宿泊施設もあるようで非常に綺麗でした。ありがたいことにトイレもきれいで、さすがに少し並んでいましたが、不自由なく利用することができました。
メコンデルタのタートルアイランド行きのボートに乗船
トイレ休憩が終わるとガイドが皆を集めて、中型ボートに乗り換えて、メコン川のクルーズがスタート。目指すは「タートルアイランド(Con Qui)」という小さな島です。風を感じながら進むクルーズは爽快そのもの。両岸に広がるマングローブ林や水上生活の風景を眺めながら、メコンの雄大な自然を堪能。まさにベトナムならではの水の世界に没入できます。
ボートの中はスピーカーマイク付きでガイドさんがメコンデルタの歴史や名所を説明してくれます。両岸に見える「ココナッツ教団跡地」や「コロニアル協会」など見応えは結構ありました。あと写真映えがすごい。青い空と茶色いメコンデルタがそのコントラストが非常に映えます。
ココナッツキャンディー工場の見学
島に到着すると、まずはココナッツキャンディー工場を見学。ガイド自らがココナッツを割って中身がどんな風になっているのか説明してくれます。ベトナム人は本当に器用だなあ。ガイドさんいわく、ベトナム人であれば全員がココナッツを割れるとのこと。
ガイドによる実演のあとはキャンディー工場を見学します。工場というよりかは、昔ながらの台所のようです。働いている人は皆島の人たちだそうで貴重な収入源になっているとこと。しかし押し売りは一切なかったです。ガイドいわく、ここの人たちは押し売りが嫌がれることを理解しているから絶対に押し売りはしないとのこと、さすがです。
昔ながらの製法で作られるキャンディーは試食もでき、できたて熱々でうまい!ついパックとやってしまいます。またココナッツアイスも美味しかったなあ。工場というより駅の物産展みたいな感じです。小分け放送でお土産にもぴったりだと思いました。
ヘビやサソリの漢方種で乾杯!
ココナッツキャンディー工場では、ベトナム名物の滋養強壮に効くという「ヘビ酒」や「サソリ酒」も試飲体験ができます。このアクティビティが本当によかった!ガイドがグイグイ進めてきます。ちょっとドキドキしましたが、一口飲んでみると…意外と飲みやすい!?
ツアー参加者全員で乾杯したときに一体感を感じました。乾杯したことでツアー参加者の距離感が一気に縮まった気がします。これもプログラムに含まれているのならなら、本当によく出来ているなあ。
小型ボートに乗り換えてジャングルクルーズ
キャンディー工場から歩いて10分ほど。いよいよ本命のジャングルクルーズへ。手漕ぎボートかなと思ったらまずは、小型ボートに乗り換えてより奥地へと向かうとのこと。5〜6人ほどでボートに乗り込みます。小型ボートはスピーディーで風が気持ち良い!ボートに乗り込んだ参加者同士でお互いに写真を撮りあいました。さすが日本人、こういったところでの連携は素晴らしい。
レストランに到着!
小型ボートはジャングルの中にあるレストランに到着します。レストランというより、ワニや魚の養殖場が併設された巨大な施設でした。これがTNKトラベル専用の施設だと言うのだから驚き。確かに世界各国のお客さんで溢れていました。ジャングルの中にあるといっても清潔感は申し分なかったです。レストランの中には観光客が喜びそうなフルーツやお花などが沢山ありました。また調理シーンも見ることができました。
魚の餌やり
これが意外とこの旅行で一番印象に残っているかも。養殖場の中に大量のナマズのような魚がいる堀があるのですが、ガイドさんが参加者を集めて、おもむろに餌を盛ってきてガバっと餌を上げます。そうすると水面を埋め尽くすナマズの群れ!思わず参加者から悲鳴が上がっていました(笑)
大皿シェアランチ!
ランチの場所は高床式の二階にある自然に囲まれた開放的な空間でした。7人〜8人くらいでテーブルに座りシェアする形になります。これまでの経験を通して、ツアーに参加している人たちとはある程度打ち解けた雰囲気ができていたので苦ではなかったです。
昼食はベトナム南部の郷土料理を中心とした大皿ランチ。エレファントイヤーフィッシュの揚げ物や春巻きなど、ボリュームも味も大満足でした。ドリンク代は別会計でしたが、缶ジュースは100円、缶ビールは200円くらいだったのでめちゃくちゃリーズナブルだと思います。
ワニ釣り体験
昼食の後は、ガイドさんが敷地内を軽く案内してくれます。さっき食べた魚はこれだとか(笑)さらに、なんとワニ釣り体験も!メコンデルタではワニの養殖が盛んで、川はワニ革に。身は食用になるのだとか。エサをつけた竿でワニを釣るという、スリル満点のアクティビティです。
なお、ワニ釣りとはいえ、針はついていないのでどちらかというと餌付けに近いです。餌は一回50円くらいだったかな。お子様が本気で釣ろうとして健気でした、、、。
手漕ぎボート体験
そしていよいよメインである手漕ぎボートで水路を移動。川面近くから見る自然は、また違った美しさがありました。静けさと癒しを感じる贅沢な時間です。3〜4人乗りの小さなボートで漕ぎ手のおばちゃんからベトナムの竹笠を借ります。
こちらでも参加者通しで各々写真を取り合いました!ベトナムの観光雑誌でよく見る写真が撮れたので大満足です。参加者の中には、このときのためにアオザイをレンタルして参加されている方もいらっしゃいました。
大型ボートに乗り換えて別の島へ!
一度中型ボートに戻り、次は「フェニックスアイランド」など別の島へ移動。島ごとに体験や雰囲気が違い、飽きる暇がありません。ここでボートの中でココナッツの提供がありました!ツアーに含まれているとのこと!粋なはからいです。この頃には参加者同士かなり仲良くなっていたのでみんなで集合写真も取りました。
はちみつ農園で試飲
次に上陸した島内のはちみつ農園では、フレッシュなハチミツティーを試飲。ほんのり甘く、日差しで疲れた体に沁みわたります。ここでもはちみつやローヤルゼリーの販売がありましたが、押し売り感は全くありませんでした。日本人相手に慣れているのかな。
はちみつ農園で巣箱チャレンジ
希望者はミツバチの巣箱を間近で見学可能!さらに巣箱を持って写真撮影にもチャレンジできます。ガイドさん曰く、雨が降っていなけれできるとのこと。雨が降ると鉢の気性が荒くなるので危険とのことでした。ここでも他の参加者さんと一緒に写真撮影しました。
ヘビを首に巻いて!
養蜂場に併設された観光施設には、メコンデルタ名物(!?)の巨大なニシキヘビが飼育されています。希望すれば、ニシキヘビを首に巻いての写真撮影にもチャレンジ可能!ちょっとスリルのある体験ですが、旅の思い出にぴったりです。筆者は爬虫類が苦手なので遠慮させてもらいましたが、他の参加者さんは楽しそうに写真を撮りあっていました。
電気カーに乗り換えて島内ドライブ
次の観光施設までの移動は電動カートで移動。心地よい風を感じながら、のんびりとドライブ気分が味わえます。他のツアーでは馬車での移動もできるとか。なんとものどかな世界です。
伝統音楽鑑賞
最後に、地元の方によるベトナム南部の伝統音楽の生演奏も鑑賞。民族楽器と歌声に、旅情が一層深まります。ここでもメコンデルタ名産のフルーツの試食ができました。伝統音楽の最後には日本でも有名なあの歌が、、、しかも日本語で!そして数メートル離れた別のテーブルでは、韓国人の観光グループの人たちに韓国語が披露されていました(笑)
最後のクルーズへ
帰りもボートでメコン川をクルージング。日が落ちかけて柔らかく光に照らされる川面は、とても美しく心に残る風景でした。参加者の皆様もこのときは多くの人がゆったり川を眺めていたと思います。
下船、トイレ休憩
船着き場に戻り、再度トイレ休憩と小休止。その後バスに乗り込みます。
永長寺見学
帰路の途中では、仏教寺院「永長寺(Vinh Trang Pagoda)」に立ち寄り。いろんな文化が交わるこのお寺では、ベトナム南部の歴史や文化をしっかり感じることができます。自然やローカルな暮らしを体験したあとに立ち寄ると、旅の余韻がさらに深まります。
ホーチミン到着!ベンタン市場で降車
ホーチミン市内に戻ったのは夕方17時ごろ。降車地は行きと同じく市内の数カ所の主要ホテルとなります。まだ日も高く、余力もあったので、ツアーに参加していた数人でベンタン市場で降りることにしました。そのあとも一緒にベンタン市場を巡り、楽しい体験をすることができました。
結論:一人旅でもメコンデルタツアーは十分楽しめる!
一人での参加でも、メコンデルタツアーは大満足の充実体験でした!現地の自然・文化・食事をまるごと味わえるうえに、他の参加者との交流もあり、まったく退屈しません。ホーチミン滞在中の1日を有効活用したい方には、ぜひおすすめしたいツアーです!
今回参加させていただいたTNKラベルさんの日本語ツアーはこちら